書評 長澤伸樹著『楽市楽座令の研究』

はじめに : 本書は、近年精力的に楽市楽座令研究を展開している長澤伸樹氏の研究をまとめた待望の一書である。まず始めに、本書の構成を記しておこう(カッコ内は初出年)。本書においては表も重要な意義をもつのであわせて記すこととしたい。……

"…楽市楽座令を「地域内でのみ有効性をもつ短期的な法令」、すなわち特殊な法令であって近世流通構造につながる革新政策ではないという指摘も、これまで…あったが、これほど体系的に理論化したものはない"　→書評