著者
北村 京子 菊池 紀彦 Kitamura Kyoko Kikuchi Toshihiko
出版者
三重大学教育学部
雑誌
三重大学教育学部研究紀要 自然科学・人文科学・社会科学・教育科学・教育実践 = Bulletin of the Faculty of Education, Mie University. Natural Science, Humanities, Social Science, Education, Educational Practice
巻号頁・発行日
no.71, pp.303-307, 2020-02-28

近年、ICTの普及により、学校現場でのICT機器が身近なものになってきた。特別支援教育の中でも、ICTの活用事例は増えている。ところが、学校現場では、機器の不足、授業に使えるソフトウエアやコンテンツの不足、教員自身のICTスキルが不足しているという実状もある。そこで、筆者は今までに研究してきたワンタップ教材を教員が子どもの実態に応じて簡単に教材作成ができるものとして、アプリの開発に着目した。本研究では、特別支援学校において、対象児の言語理解の習得状況に応じて課題を設定することができ、子ども自身がワンタップの操作で、選択・決定して正解か不正解かを判別できるワンタップ教材アプリ「どーれかな?」を開発した。ワンタップ教材アプリ「どーれかな?」の特徴は以下の3点である。①iPadで撮った写真を素材にして、課題にすることができること、②対象児の言語理解の習得状況に応じて2択から6択問題まで、選択肢を変更することができること、③課題の流れは、正解すると「〇」の表示とチャイム、不正解すると「×」の表示とブザー音が出る。不正解すると再度同じ課題に戻り、全問正解するとファンファーレや好きな動画が登場する設定ができること、が挙げられる。対象児の語彙力が高められるように、物の名前や動作を表す言葉、授業の名前などを扱った課題を作成して授業実践を行い、その教材の有用性を検討した。その結果、2名の対象児は、意欲的に言葉を学び、答えることができるようになった。

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こんな論文どうですか? 知的障害がある肢体不自由児が意欲的に言葉を学べるワンタップ教材アプリの開発(北村 京子ほか),2020 https://t.co/N6CrtjshXX 近年、ICTの普及により、学校現場でのICT機器が身近なものになってきた…
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