著者
酒井 真由子 西 朋子 山口 美和
出版者
上田女子短期大学
雑誌
紀要 (ISSN:21883114)
巻号頁・発行日
no.44, pp.43-56, 2021-01-31

本研究の目的は、小学2年生の児童の保護者への質問紙調査を通して、幼児期の外遊びの程度が、その後の学童期の子どもの身体的、精神的な活動性に及ぼす影響を考察することである。中部地方にある中都市A市、B市、C市の3つの市の公立小学校に通う小学2年生の児童の保護者(1,382名)を対象とし、525名(回収率38.0%)からの回答を得た。クロス分析の結果、幼児期に外遊びを好んでいた子どもは、外遊び好き以外の子どもに比べて、友達や先生など他者に対して積極的に関わっており、学校生活において活発に活動している傾向にあることがわかった。幼児期における外遊びの経験が小学2年生の時点における活動性に影響を与えているのかを分析するために重回帰分析を行ったところ、親からみて「幼児期の外遊びの程度」が多い子どもほど、学校生活への意欲や人との関わりに対して積極的であった。子ども本人の視点からみても、「幼児期の外遊びの程度」が多い子どもほど、運動など身体的な活動に対する肯定的な意識や行動をもっていた。

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@mik_mikk_ 「発達」「外遊び」とかで文献調べれば、基本的に肯定的だから、ぜひ。親子2人だけで遊びに来てるの、私の生活圏には多いよ。私も、基本は娘と2人よ。ただ、猫氏を誘わないと拗ねそうね。 "CiNii 論文 -  幼児期における外遊びの経験が学童期の活動性に及ぼす影響" https://t.co/AbTAArIpGa

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