- 著者
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友原 嘉彦
- 出版者
- 西南女学院大学
- 雑誌
- 西南女学院大学紀要 (ISSN:13426354)
- 巻号頁・発行日
- vol.25, pp.93-101, 2021
本研究はさくらももこの代表作「ちびまる子ちゃん」を通して、女性クリエイターの観光に対する行動と捉え方を考察したものである。さくらの幼少期を投影したキャラクターであるまる子がタイの南の島に滞在した話を掘り下げて確認することで、さくらが観光活動においてどのように振る舞い、また、観光をどのように捉えているのかが明らかになった。まる子はプサディーという地元の子と懇意になることでタイの南の島が自分と密接に関係する地域となり、継続的に関わっていきたい対象である「サードエリア」となった。女性クリエイターさくらももこの観光は第一義的に「『サードエリア』の構築活動」であることが示された。