著者
松本 勲
出版者
The Japan Society for Analytical Chemistry
雑誌
分析化学 (ISSN:05251931)
巻号頁・発行日
vol.11, no.2, pp.258-263, 1962

(1) 天産鉱物を試料とする場合ヒ素の量が不定であり,合理的と思われるサンプリングを行なってもロットの保証をしかねる場合がある.<BR>(2) 佐々木らは口紅,白粉類につき,また奥井らは医薬品についてヒ素の含量測定をしているが,前処理はいずれも硫硝酸加熱疎解後そのロ液についての報告である.<BR>(3) 一方,フッ化水素酸を使用する場合,異状呈色に特に注意しなければならない.この際,エピコ樹脂で使用器具および発生瓶の内面を完全にコーティングすることによりチタンを含むものの完全分析が容易となった.<BR>(4) 同時に特級フッ化水素酸個有のヒ素含量がわかり影響も少なくないので,使用にあたっては必ず同一ロットのものを使用しなければならない.<BR>(5) 呈色状況をデンシトメーターで固定化して検量線の作成を試みたがあまり実用的でなかったし,前処理の時間の短縮させる意味で二,三簡易法も試みたが成功しなかった.<BR>(6) しかし,ケールダール法の迅速化は非常に能率的で,従来だと5時間以上も費したものが2時間ぐらいで完結できるようになった.また限度試験を一番判別しやすい所で行ない,判定を容易にした前処理を起草し,同時に再現性の検討方法などにもふれた.

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こんな論文どうですか? 香粧品の分析 : ヒ素定量の前処理について(松本 勲),1962 http://t.co/1VJQGv5M (1) 天…
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