著者
今村 陽一 久保 明義 松原 渉 熊谷 晴光 原田 篤実 松本 勲 竹中 正治 白石 恒雄
出版者
社団法人 日本腎臓学会
雑誌
日本腎臓学会誌 (ISSN:03852385)
巻号頁・発行日
vol.28, no.4, pp.439-445, 1986 (Released:2010-07-05)
参考文献数
19

In order to evaluate the role of renin-angiotensin system and sympathetic nerve system to maitain the blood pressure during regular hemodialysis (HD), we examined the level of plasma renin activity (PRA), plasma norepinephrine (PNE) and plasma epinephrine (PE) before and after regular HD in 17 patients. The cardiac performance of them was also examined before and after HD by echocardiographic examination. 10 patients (group 1) exhibited stable blood perssure during HD, while 7 patients (group 2) exhibited a fall (≥10 mmHg) in blood pressure during HD. PNE significantly increased after HD in group 1 (217±119 to 317±141 pg/ml, mean±SD, p<0.01), unchanged in group 2 (443±387 to 538±391 pg/ml). PE did not change after HD in both groups: 25.6±17.7 to 25.6±19.8 pg/ml in group 1, 39.7±33. 5 to 34.9 ±24.1 pg/ml in group 2, PRA significantly increased after HD in both groups : 4.01±2.95 to 7.43±4.95 ngAI/ml/hr in group 1, 5.13±6.76 to 8.33±8.97 ngAI/ml/hr in group 2, p<0, 05, for each. There was not significant difference between both groups in the changes of cardiac performance before and after HD. These data suggest that sympathetic nerve system may play a important role on the maintenance of blood pressure during HD.
著者
松本 勲 小田 誠 渡邊 剛 田村 昌也
出版者
金沢大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2009

ナノテクノロジーを応用して作成したキトサンナノ繊維チューブ(C-tube)による胸腔内自律神経再生効果について検討した。ビーグル犬を使用し、交感神経および横隔神経を切断し、神経の断端をそれぞれC-tubeの両端に縫合した。いずれの犬も合併症なく生存した。術後1年でC-tube内で神経が連結しており、神経障害症状が回復する犬もいた。C-tubeは交感神経および横隔神経の形態的再生を促し、神経機能の一部を再生させることを確認した。
著者
石井 孝昭 松本 勲 シュレスタ Y. H. ワモッチョ L. S. 門屋 一臣
出版者
一般社団法人 園芸学会
雑誌
園芸学会雑誌 (ISSN:00137626)
巻号頁・発行日
vol.67, no.4, pp.556-558, 1998-07-15
参考文献数
8
被引用文献数
10

カンキツ園に生息する草を4月上旬と7月上・中旬に採取し, それらの草の根におけるVA菌根(VAM)菌の感染状態を観察した.その結果, 春草ではスイバ, カモジグサ, ハコベ, クサフジ, ホトケノザおよびウマゴヤシ, 夏草ではヒメムカシヨモギ, イヌビユ, ギョウギシバ, ガズノコグサ, ツユクサ, カタバミおよびメヒシバにおいて, 70%以上の菌根感染率を示した.また, 春草のハコベ, クサフジおよびホトケノザにおいてはVAM菌胞子が根中に多数形成されていた.しかし, イヌタデ, ギシギシおよびスギナでは感染がみられなかった.
著者
松本 勲
出版者
The Japan Society for Analytical Chemistry
雑誌
分析化学 (ISSN:05251931)
巻号頁・発行日
vol.11, no.2, pp.258-263, 1962

(1) 天産鉱物を試料とする場合ヒ素の量が不定であり,合理的と思われるサンプリングを行なってもロットの保証をしかねる場合がある.<BR>(2) 佐々木らは口紅,白粉類につき,また奥井らは医薬品についてヒ素の含量測定をしているが,前処理はいずれも硫硝酸加熱疎解後そのロ液についての報告である.<BR>(3) 一方,フッ化水素酸を使用する場合,異状呈色に特に注意しなければならない.この際,エピコ樹脂で使用器具および発生瓶の内面を完全にコーティングすることによりチタンを含むものの完全分析が容易となった.<BR>(4) 同時に特級フッ化水素酸個有のヒ素含量がわかり影響も少なくないので,使用にあたっては必ず同一ロットのものを使用しなければならない.<BR>(5) 呈色状況をデンシトメーターで固定化して検量線の作成を試みたがあまり実用的でなかったし,前処理の時間の短縮させる意味で二,三簡易法も試みたが成功しなかった.<BR>(6) しかし,ケールダール法の迅速化は非常に能率的で,従来だと5時間以上も費したものが2時間ぐらいで完結できるようになった.また限度試験を一番判別しやすい所で行ない,判定を容易にした前処理を起草し,同時に再現性の検討方法などにもふれた.
著者
村松 喬 斎藤 政樹 高崎 誠一 平林 義雄 堀田 恭子 山科 郁男 成松 久 鈴木 明身 永井 克孝 牧田 章 遠藤 正彦 長谷 純宏 鈴木 旺 川嵜 敏祐 松本 勲武 山下 克子 小川 智也 稲垣 冬彦 入村 達郎
巻号頁・発行日
1994-03 (Released:2010-03-26)

科学研究費補助金 研究種目:総合研究(A) 課題番号:03304050 研究代表者:村松 喬 研究期間:1991-1993年度
著者
田畑 美織 松本 延幸 村上 康郎 水上 智 松本 勲
出版者
日本臨床麻酔学会
雑誌
日本臨床麻酔学会誌 (ISSN:02854945)
巻号頁・発行日
vol.24, no.6, pp.206-211, 2004 (Released:2005-03-31)
参考文献数
20

突発性難聴64例に星状神経節ブロック(SGB)と上頸神経節(SCG)近傍への低反応レベルレーザー照射を併用したところ(SGB+C2レーザー群), SGB単独の62例(SGB群)と比較して治療成績が向上した. 治療効果の判定は, 初診時とほぼ安定状態に達した時点の聴力を比較し, 治癒, 著明回復, 回復, 不変に分類した. その結果, SGB群(治癒 : 11%, 不変 : 27%)に比べSGB+C2レーザー群(治癒 : 30%, 不変 : 8%)で聴力改善度は有意に上昇した(p<0.01). 固有蝸牛動脈より末梢にはSCGからの交感神経線維が分布しており, SCGへのレーザー照射併用により, SGB単独よりさらに広範な交感神経線維が遮断されたものと思われる.