著者
向山 鋭次 武山 高之
出版者
公益社団法人 高分子学会
雑誌
高分子 (ISSN:04541138)
巻号頁・発行日
vol.17, no.1, pp.14-20, 1968

最近,ナイロンタイヤコードのフラットスポット性の改良が問題になっている。まず,フラットスポットの発生機構,フラットスポット現象の実験室的モデル化について概説し,つづいて,フラットスポットに影響する要因たとえばタイヤ温度,荷重およびタイヤコード水分率などについて述べる。<br>次に,各種タイヤコードのフラットスポット性の比較およびガラス転位点との関係について述べる。<br>最後にナイロンタイヤコードのフラットスポット性改良の方法として1)橋かけ結合の導入,2)芳香族ナイロンのブレンド,3)ポリエステルとのブレンド,および4)merged fiberについて概説する。

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