著者
江島 博康 野村 耕二 Bull Robert W.
出版者
公益社団法人 日本獣医学会
雑誌
The Journal of Veterinary Medical Science (ISSN:09167250)
巻号頁・発行日
vol.56, no.4, pp.623-626, 1994
被引用文献数
3

イヌ赤血球型のDシステムについて, 30品種3,191例を対象にその品種別出現頻度および遺伝子頻度を比較検討した. 日本で飼育されている犬のDシステムの頻度は品種により大きく異なることが明らかとなった. すなわち, D1型は在来種の方が欧米種に比較して高く, 欧米産の品種はD2型の頻度が高い傾向を示した. また, 日本において雑種と呼ばれる品種は, 在来種と欧米種との中間に位置する値を示した. これらの中で, 非常に興味深かった所見としては, アフガンハウンドのD1遺伝子頻度が在来種である柴犬と同じ0.3333を示した点, また, 在来種である土佐犬のD1遺伝子頻度は0.063と低く, 欧米産であるマルチーズの0.097よりも低い値であったことがあげられた.

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こんな論文どうですか? イヌD式赤血球型の遺伝子頻度と表現頻度の品種差(江島 博康ほか),1994 https://t.co/IBlzVwN289 イヌ赤血球型のDシステムについて, 30品種3,191例を対象にその品種別出現頻度および遺伝子頻度を…

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