著者
原 啓志 大江 礼三郎
出版者
JAPAN TECHNICAL ASSOCIATION OF THE PULP AND PAPER INDUSTRY
雑誌
紙パ技協誌 (ISSN:0022815X)
巻号頁・発行日
vol.34, no.7, pp.477-483, 1980

亜麻, ケナフ, 広葉樹材をクラフト法, 中性亜硫酸塩法でパルプ化し, 得られたパルプをPFIミル, ランペンミルを使用して叩解を行った。<BR>叩解による炉水性の低下の割合は, ケナフパノレプが最も大きく, 広葉樹材パルプ, 亜麻パルプの順であった。全般的にケナフパルプが最も濾水性が低く, 広葉樹材パルプ, 亜麻パルプの順であった。<BR>パルプ化法による影響では, 中性亜硫酸塩パルプは, 低い濾水性を示し, クラフトパルプが叩解され難かった。<BR>繊維の種類では, ケナフパルフ.が最も叩解され易く, 膨潤もし易い。<BR>叩解によるパルプ中のリグニン, ヘミセルロースの溶出は, ほとんど見られなかった。このため叩解による紙質の変化は, 主としてパルプ繊維の構造変化によるものと推察された。

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こんな論文どうですか? 製紙用麻類の構造 V  こう解によるリグニンと炭水化物の組成変化:叩解によるリグニンと炭水化物の組成変化(原 啓志ほか),1980 https://t.co/DPmYyUCdh9
こんな論文どうですか? 製紙用麻類の構造 V  こう解によるリグニンと炭水化物の組成変化:叩解によるリグニンと炭水化物の組成変化(原 啓志ほか),1980 https://t.co/DPmYyUkCpB

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