著者
小勝 敏幸
出版者
Society of Oto-rhino-laryngology Tokyo
雑誌
耳鼻咽喉科展望 (ISSN:03869687)
巻号頁・発行日
vol.40, no.3, pp.266-279, 1997

頭頸部進行癌に対し5-Fluorouracil (5-FU) をシスプラチン (CDDP) に先行させて併用するCF療法変法に, さらに加える薬剤としてCyclophosphamide (CPM) を選択し, CPM400mg/m<SUP>2</SUP> (day3) を併用した3剤併用療法を考案し50例に施行したが, CR率の有意な向上は認められなかった。次に5-FUのBiochemical modulatorであるMethotrexate (MTX) とLeucovorin (LV) をCF療法変法に組み合わせた4剤併用療法を考案し, 培養細胞による制癌剤感受性試験を行った。結果はMTXの先行処理で5-FUの制癌効果の増強を認め, LVは投与順にかかわらず5-FUの制癌効果の増強を認めた。臨床応用では5-FU800mg/m<SUP>2</SUP>/day (day1~5) 持続点滴, MTX30mg/m<SUP>2</SUP> (day1), LV20mg/m<SUP>2</SUP>/day (day1~5) 静注, CDDP60mg/m<SUP>2</SUP> (day4) 点滴静注を50例に施行し, 45例に2コース完燧し重篤な副作用はなく, 効果判定はCR率33%, 奏効率87%で従来のCF療法変法と比較してCR率が有意に上回る結果を得た。

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こんな論文どうですか? 頭頚部へん平上皮癌におけるCDDP,5‐FUを中心とした多剤併用化学療法の検討(小勝 敏幸),1997 https://t.co/Xyerr8YIj5
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