著者
木村 光雄 中嶋 哲生 清水 慶昭
出版者
一般社団法人 日本家政学会
雑誌
日本家政学会誌
巻号頁・発行日
vol.47, no.10, pp.1009-1014, 1996

木材パルプを有機溶剤に溶解し, 溶剤紡糸して作られたテンセルは木綿や再生繊維であるレーヨン類とは異なる物理化学的性質を有している.この研究では直接染料に対する染色性を調べ, 木綿やレーヨン類のそれと比較検討した.<BR>40℃, 50℃および60℃における3種のセルロース繊維に対するCongoRed (GR) の初期吸着速度は次の順に大であった : ビスコースレーヨン>テンセル (未処理) >木綿.各繊維中におけるCRの拡散係数の大きい順は40℃で, テンセル>ビスコースレーヨン>木綿で, 50℃ではテンセル>ビスコースレーヨン>木綿, 60℃ではビスコースレーヨン>木綿>テンセルであった.<BR>テンセル (酵素処理) に対するCRの吸着等温線はFreundlich型であり, 70~90℃において特定遊離染料濃度における平衡吸着量はいずれもテンセル>キュプラ>木綿の川頁に大であった.

言及状況

外部データベース (DOI)

Twitter (1 users, 1 posts, 0 favorites)

こんな論文どうですか? テンセル繊維の染色性に関する研究 (第1報) 直接染料に対する染色性(木村 光雄ほか),1996 https://t.co/kbHZoEQd8j

収集済み URL リスト