著者
八木 健三 茅原 一也
出版者
Japan Association of Mineralogical Sciences
雑誌
岩石鉱物鉱床学会誌 (ISSN:00214825)
巻号頁・発行日
vol.49, no.1, pp.22-28, 1963
被引用文献数
1

男鹿半島南海岸双六部落の凝灰角礫岩中の角礫として,少量ながらコメンド岩が産出する.その地質層準は中部中新世の男鹿層群中の立由崎凝灰岩部層と考えられる.その構成鉱物はサニデイン,石英,アルフェド角閃石,エジリン及び鉄鉱などで,化学組成はSiO2.とNa2Oにとみ,典型的なコメンド岩に属する.これは東北日本におけるコメンド岩の最初の産出で,第三紀火成活動史よりみて,その岩石区的意義を検討した.

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