著者
山崎 豊彦 ロセス S.A. 金子 正紀 ケービン N. 内藤 健一
出版者
The Japanese Association for Petroleum Technology
雑誌
石油技術協会誌 (ISSN:03709868)
巻号頁・発行日
vol.59, no.3, pp.216-226, 1994
被引用文献数
1

この研究は水蒸気攻法で, オイルサンドからビチューメンを回収した後, さらにビチューメンを回収する方法として, 水蒸気にヘキサンや石油ベンジンのような軽質炭化水素を利用する方法について研究したものである。ここに報告したのは温度250°Cおよび300°Cの水蒸気に上記の溶剤を加え, その回収実験を行ったもので, 16の実験結果について, 水蒸気のみで10時間回収を行った場合, 始めの5時間は水蒸気で回収を行い, その回収がほぼ完了したと見られる5時間後から, ヘキサン, 石油ベンジンを水蒸気のほぼ2%程度混入した場合の回収率について検討した。この結果, 石油ベンジンを混入した場合はヘキサン混入の場合より大量のビチューメンを生産し, 300°Cの場合, その回収率は最大で56.6%となった。

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