- 著者
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山本 泰由
大庭 寅雄
- 出版者
- The Weed Science Society of Japan
- 雑誌
- 雑草研究 (ISSN:0372798X)
- 巻号頁・発行日
- vol.22, no.1, pp.33-38, 1977
- 被引用文献数
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主要な畑雑草14種を供試し, 3段階の土壌水分条件下での発生相を調査した。<br>1) 冬雑草では, 高土壌水分区での発生が早い時期から多かった。また, 各草種の発生量は低土壌水分区より高土壌水分区で多かった。<br>2) タデ科雑草では, 発生パターンは3土壌水分区とも大差なかったが, 発生量は高土壌水分区で多かった。<br>3) 夏雑草では, メヒシバ, ザクロソウは高土壌水分区での発生が早い時期から多かった。オヒシバ, スベリヒユは種子埋土直後の発生が, 高土壌水分区ほど多かった。ホナガイヌビユ, コゴメガヤツリは土壌水分によって発生パターンはほとんど変らず, 発生盛期には高土壌水分区ほど発生が多かった。