著者
丹波 護武 川田 重夫 丹生 慶四郎
出版者
社団法人 日本流体力学会
雑誌
ながれ (ISSN:02863154)
巻号頁・発行日
vol.4, no.1, pp.34-42, 1985

α粒子による燃料の自己加熱を考慮し, 核融合出力が最大となる標的パラメーターの最適値を, プロトン, リチウムの軽イオンビームそして鉛の重イオンビームの, 標的への入射に対し求めた.標的は, タンパー, プッシャー, DT燃料の3層よりなる冷凍中空球殻構造で3種類のタイプを選んだ.「タイプ1」標的は, タンパーに鉛, プッシャーにアルミニウムを用い, 「タイプ2」標的は, タンパーとプッシャーともにアルミニウム, 「タイプ3」標的には, タンパーにアルミニウム, プッシャーにリチウムを用いてある.入力エネルギーが一定の場合における標的構造パラメーター, 最適粒子エネルギー, 最大核融合出力等を求めた.粒子エネルギーが6MJのプロトン, リチウム, 鉛ビームの「タイプ1」標的への入射に対し核融合出力エネルギーを最大化するビーム粒子のエネルギーは, 各々3.5MeV, 30MeV, 2.75GeVであった.鉛ビームをエネルギードライバーとしたとき, 「タイプ3」標的からの出力エネルギーは, 「タイプ1」標的からの出力エネルギーに比べて少なかった.

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