- 著者
-
平松 隆円
- 出版者
- 一般社団法人 日本繊維製品消費科学会
- 雑誌
- 繊維製品消費科学 (ISSN:00372072)
- 巻号頁・発行日
- vol.48, no.11, pp.742-749, 2007
なぜ, 若者たちは公衆場面で化粧を行うのか.<BR>本研究では, 若者自身の公衆場面における化粧行動の実態を明らかにし, 自己化粧の入念度や個人差要因との関連性について検討した.<BR>その結果, 公衆場面における化粧行動と自己化粧の入念度の構造は, それぞれ対人接触の高低による『社会的場面』『個人的場面』により構成されていることが明らかとなった.また, 男女とも公衆場面における化粧行動の『社会的場面』を規定する自己化粧の入念度の因子は『社会的場面』であり, 公衆場面における化粧行動の『個人的場面』を規定する自己化粧の入念度の因子は『個人的場面』であった.さらに, 個人差要因については, 男性では公的自意識が, 女性では外的他者意識が公衆場面における化粧行動の各因子を規定していることがわかった.