著者
三宅 彰
出版者
公益社団法人 高分子学会
雑誌
高分子化學 (ISSN:00232556)
巻号頁・発行日
vol.16, no.165, pp.40-44, 1959
被引用文献数
1

実験的に求められる吸収線の2次能率が著しい温度依存をもつのに反してAndersonや久保・富田の理論で与えられるその理論値が, 実際上一定値をもつことの矛盾は、実験で求められる2次能率が理論で要求されるような完全な2次能率の値ではなく, 常に吸収線のすその部分を切断して捨ててしまって得られたもので, そのためにその値は吸収線のmotional narrowingと並行的な温度変化を示すことを認めて解決された。核が軸回転を行なっているときの2次能率を計算するGutowsky-Pakeの近似方法を論じ, それが妥当するのは回転による相関時間が2次能率のrigid valueの平方根を時間に換算したものよりもはるかに短い場合に限られることを示した。

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核磁気共鳴の高分子への応用:第1報 吸収線2次能率の温度変化 https://t.co/SmfreMuGZZ

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