著者
加倉井 敏夫 帰山 享二 野口 達弥
出版者
公益社団法人 高分子学会
雑誌
高分子化學 (ISSN:00232556)
巻号頁・発行日
vol.23, no.254, pp.426-432, 1966
被引用文献数
2

約100メッシュのポリプロピレン粉末に水素ふんい気中でテスラ・コイルを用いて放電し, 生成したラジカルを空気と接触させてパーオキサイドにした後, メタクリル酸メチルと加熱してグラフト共重合体を得た。重合条件70℃, 3時間の場合, 放電時間60秒以上ではグラフト率は増加しなかった。放電の際の水素圧とともにグラフト率は変化し, 7.5mmHg付近に最適水素圧が存在する。空気との接触時間とともにグラフト率は減少する。放電管中の放電による温度の上昇, ならびに放電径路の限定を防ぐために冷却, ならびに振りまぜることによりさらに良い結果を得た。低重合率ではグラフト率は重合温度によらないで重合時間とともに上昇する。一方, グラフト効率は重合時間によってあまり変化せず, 重合温度の低い方が大きい。高重合率まで重合するとポプコーン状の生成物ができ, 見かけ上のグラフト率は急激に増大する。

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こんな論文どうですか? パーオキサイドを経由する放電によるポリプロピレンへのグラフト共重合(加倉井 敏夫ほか),1966 https://t.co/hY0Fzg4blA 約100メッシュのポリプロピレン粉末に水素ふんい気中でテスラ・コイルを用いて放…
こんな論文どうですか? パーオキサイドを経由する放電によるポリプロピレンへのグラフト共重合(加倉井 敏夫ほか),1966 https://t.co/hY0Fzg4blA

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