著者
熊谷 樹一郎 大林 成行 松島 康人 寺山 充生
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
土木情報利用技術論文集 (ISSN:13491040)
巻号頁・発行日
vol.6, pp.55-62, 1997

近い将来の労働人口の減少から生じる活力の低下に対して建設構造物の維持管理にかかる労力を極力少なくすることが急務となっている。このような社会背景のもと、本研究では広域的な視野から大規模土工事に伴う地形改変が侵食進行地域に及ぼす影響を評価するための支援システムを構築した。本システムは計画者や施設管理技術者の意志決定に大きく貢献することが期待されている。ここでは、シラス等の特殊土で構成される侵食進行地域での地形改変前・後を対象とした数値地形モデル (DTM) の新たな活用アルゴリズムを提案・開発した。具体的には、地形改変によって水系が分断された地点についてDTMから計算した水系線合流本数の変化量を表した集水変化特徴画像を提案・作成している。計画対象構造物の周辺だけでなく、分水嶺までを対象とした広域的評価を実データを用いて実施すると同時に、提案画像が各施設の計画検討に有用な情報を提供することを検証している。さらに、本年中のサービス開始が期待されている高解像度衛星リモートセンシングデータの適用を前提とした地形改変の影響評価支援システムの要件を整理し、具備すべき機能群を取りまとめている。

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こんな論文どうですか? 衛星リモートセンシングデータの実利用を念頭に置いた地形改変による影響評価支援システムの構築(熊谷 樹一郎ほか),1997 https://t.co/oIKWiIM6UV

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