著者
常包 正 中川 英夫 古川 岩雄 石坂 謙一 吉田 信行
出版者
公益社団法人 日本獣医師会
雑誌
日本獣医師会雑誌 (ISSN:04466454)
巻号頁・発行日
vol.9, no.5, pp.210-214, 1956

牛の卵巣嚢腫の治療に胎盤性性腺刺激永ルモンが効果のあることは, 出内の報告をはじめとして多数の報告によって朋らかにされている.<BR>われわれは卵巣嚢腫牛6頭 (思牡狂および無発情牛各3頭) に日本全薬工業株式会社から供試されたレバチオニン50~100ccとビタミンC2.5~5.09を1日量として, 10目間連続注射したところ, 注射開始後5~10日で嚢腫は黄体化または閉鎖し, 思牡狂の症状も3~9日で消失を認めた. 試験牛6頭中の5頭は注射開始後7~28日の間に正常発情を示し治癒と決定, 他の1頭は再発し不治と決定した. 治癒牛2頭に種付し, 1頭受胎, 1頭不受胎であった.<BR>牛の卵巣嚢腫を本治療法によって治癒させることができることは, まだ報告をみない新知見をえたので報告する. 本治療法による治癒機転については, 目下追究中である.

言及状況

外部データベース (DOI)

Twitter (1 users, 1 posts, 0 favorites)

こんな論文どうですか? 牛の繁殖障害と肝機能について:I. 牛の卵巣嚢腫の治療(常包 正ほか),1956 https://t.co/6Z6CsBoLCj

収集済み URL リスト