著者
安河内 浩
出版者
Japan Radioisotope Association
雑誌
RADIOISOTOPES (ISSN:00338303)
巻号頁・発行日
vol.14, no.3, pp.233-239, 1965

最近フォトスキャンはほかの普通の打点式のものより臨床価値があると考えられている。しかし, そのためには測定器のパルス濃度によって明るさが変わる特殊な真空管や, 複雑な回路を必要とする。<BR>ここではフォトシソチグラムをとるための非常に簡単な改良装置を報告する。これは経済的にも非常によいと考えられる。このためにアルゴンランプの明るさを一ないし二, 三のパルスではフィルムに感光しないようにプラスティックのフィルターを使って暗くした。そしてそれ以上のパルスが重なりた場合に初めて肉眼で見えるほどに感光し, 以後はフィルムの濃度特性曲線によって重なり合うパルスの数が増すほどにフィルムの黒化も増加する。その結果シソチグラムの濃度はパルスの重なり合いの数とともに連続的に増加し, このパルスの重なり合いの数は対象中の放射能の強さに比例する。さらに黒化度を調整するためにアルゴンランプの回路に直列に可変抵杭を挿入し, ランプの1回の明るさを調節した。<BR>本装置による結果を甲状腺および肝ファントムについてほかの装置と比較したが, 本装置は結晶が小さいのにかかわらず, 場合によってはむしろすぐれたシンチグラムをうることができた。<BR>さらに将来の考案を加えた。

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