著者
川口 則幸
出版者
日本測地学会
雑誌
測地学会誌
巻号頁・発行日
vol.35, no.2, pp.105-115, 1989

1984年から実施している鹿島一筑波間VLBI実験において,観測誤差を越える系統的変動がみられた.この変動が統計的に有為であるかどうかを,誤差解析を行うことで評価した.この結果,観測誤差の見積が正しいこと,系統的変動がこの観測誤差の3倍にも達すること,などが確認された.この変動が,千葉東方沖地震によって発生したものであるかどうか調べるために,この地震の震源パラメータから地表面の変動を計算してみた.計算の結果,変位の方向が逆極性であること,変位の絶対量が観測値の5分の1に過ぎないことなどが明らかになり,単純な断層モデルでは説明がつかないことが分かった.

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