- 著者
-
福留 厚
松峯 敬夫
- 出版者
- 公益財団法人 日本感染症医薬品協会
- 雑誌
- The Japanese Journal of Antibiotics (ISSN:03682781)
- 巻号頁・発行日
- vol.36, no.8, pp.1999-2006, 1983
Cefoxitinsodium (マーキシン注射用, 以下CFXと略す) は<I>Streptomyces lactamdurans</I>が産生するCephamycin Cの誘導体として, 最初に開発されたCephamycin系抗生物質である。CFXは, 特にグラム陰性桿菌のうち, <I>Escherichia coli, Klebsiella, Proteus</I>に対して, 優れた抗菌力を示し, 又多くの抗生物質に耐性の嫌気性菌<I>Bacteroides fragilis</I>に対しても極めて有効であると言われている1~4)。<BR>今回, 著者らは消化器外科領域での重症感染症に対して, CFXを使用し, その臨床効果, 起炎菌, 副作用に対する検討を行つたので報告する。