著者
山口 惠三 大野 章 石井 良和 舘田 一博 岩田 守弘 神田 誠 辻尾 芳子 木元 宏弥 方山 揚誠 西村 正治 秋沢 宏次 保嶋 実 葛西 猛 木村 正彦 松田 啓子 林 右 三木 誠 中野渡 進 富永 眞琴 賀来 満夫 金光 敬二 國島 広之 中川 卓夫 櫻井 雅紀 塩谷 譲司 豊嶋 俊光 岡田 淳 杉田 暁大 伊藤 辰美 米山 彰子 諏訪部 章 山端 久美子 熊坂 一成 貝森 光大 中村 敏彦 川村 千鶴子 小池 和彦 木南 英紀 山田 俊幸 小栗 豊子 伊東 紘一 渡邊 清明 小林 芳夫 大竹 皓子 内田 幹 戸塚 恭一 村上 正巳 四方田 幸恵 高橋 綾子 岡本 英行 犬塚 和久 山崎 堅一郎 権田 秀雄 山下 峻徳 山口 育男 岡田 基 五十里 博美 黒澤 直美 藤本 佳則 石郷 潮美 浅野 裕子 森 三樹雄 叶 一乃 永野 栄子 影山 二三男 釋 悦子 菅野 治重 相原 雅典 源馬 均 上村 桂一 前崎 繁文 橋北 義一 堀井 俊伸 宮島 栄治 吉村 平 平岡 稔 住友 みどり 和田 英夫 山根 伸夫 馬場 尚志 家入 蒼生夫 一山 智 藤田 信一 岡 三喜男 二木 芳人 岡部 英俊 立脇 憲一 茂龍 邦彦 草野 展周 三原 栄一郎 能勢 資子 吉田 治義 山下 政宣 桑原 正雄 藤上 良寛 伏脇 猛司 日野田 裕治 田中 伸明 清水 章 田窪 孝行 日下部 正 岡崎 俊朗 高橋 伯夫 平城 均 益田 順一 浅井 浩次 河原 邦光 田港 朝彦 根ケ山 清 佐野 麗子 杉浦 哲朗 松尾 収二 小松 方 村瀬 光春 湯月 洋介 池田 紀男 山根 誠久 仲宗根 勇 相馬 正幸 山本 剛 相澤 久道 本田 順一 木下 承晧 河野 誠司 岡山 昭彦 影岡 武士 本郷 俊治 青木 洋介 宮之原 弘晃 濱崎 直孝 平松 和史 小野 順子 平潟 洋一 河野 茂 岡田 薫
出版者
日本抗生物質学術協議会
雑誌
The Japanese journal of antibiotics (ISSN:03682781)
巻号頁・発行日
vol.59, no.6, pp.428-451, 2006-12-25
参考文献数
17
被引用文献数
37
著者
甲田 雅一 福原 淳子 竹内 美香 大川原 正文 松崎 廣子 遠井 初子 古畑 紀子 丸山 美樹 佐々木 希実 沢辺 悦子 池田 昭 鈴木 ツル 佐藤 仁美 高橋 一郎 木村 冨美子 野村 久子 小野 恵美
出版者
公益財団法人 日本感染症医薬品協会
雑誌
The Japanese Journal of Antibiotics (ISSN:03682781)
巻号頁・発行日
vol.52, no.6, pp.458-468, 1999

<I>Pseudomonas aeruginosa</I>に対する各種抗生物質の抗菌力は分離施設の使用抗生物質の種類や量により影響されることが多く, ある施設で有効とされる抗生物質が他の施設でも有効とは限らない。真に抗菌力に優れる抗生物質とはMICが低く, 薬剤耐性が進行し難い薬剤であり, そのような抗生物質こそ, どの施設からの分離菌に対しても有効と言えるであろう。著者らは薬剤耐性が進行し易い抗生物質ではMICの施設間差が大きいと考え, 6施設から分離した<I>P.aeruginosa</I>に対する各種抗生物質のMICとMICの施設間差を調査し, その結果をスコア化して, 総合的に抗菌力を評価する試みを行った。その結果, 真に<I>P.aeruginosa</I>に対する抗菌力に優れる抗生物質はimipenem, cefozopran, ceftazidime, cefsulodin, amikacinなどであると考えられた。本報告で提案した解析方法は, 入院患者の細菌感染症に対する優れた抗生物質の評価のための一方法になり得ると考える。
著者
岡本 美穂二 安冨 徹
出版者
公益財団法人 日本感染症医薬品協会
雑誌
The Japanese Journal of Antibiotics (ISSN:03682781)
巻号頁・発行日
vol.28, no.4, pp.634-637, 1975

消化管の手術においては, 消化管内に存在するグラム陽性およびグラム陰性の細菌による手術野の汚染は, 一般に避けることができないとされている。<BR>手術中に汚染された腹腔内の感染予防のために, 細菌に直接作用させることを目的として, 抗生物質を手術終了直前に腹腔内に注入する方法がある。腹腔内に投与された抗生物質は, 腹膜を介して血液中に移行するが, 腹膜の吸収能は, 横隔膜下腹膜, 大網, 消化管を包む腹膜が, 他の部位の腹膜よりも特にすぐれた透過性を有しており1), 抗生物質は腹腔内投与によつても速やかに血液中に移行し, 有効血中濃度が得られるとされている2)。したがつて, この方法は, 術後の全身性の感染症の予防にも効果が期待できるものと考えられる。<BR>我々は, 従来から腹部手術においては, 手術終了直前に抗生物質を腹腔内に注入することを原則としているが, 注入する抗生物質は副作用の少ないものを使用するように心掛けている。今回, 広範囲スペクトルをもつ殺菌性の抗生物質で, 毒性が低く, 特に腎毒性が少ないために術後の感染予防に広く用いられているSodium cephalothin (商品名ケプリン, 以下CETと略す) を, 腹腔内投与および全身投与に使用し, その併用療法における臨床効果を検討したので報告する。
著者
原田 喜男 花房 友行
出版者
公益財団法人 日本感染症医薬品協会
雑誌
The Japanese Journal of Antibiotics (ISSN:03682781)
巻号頁・発行日
vol.28, no.2, pp.188-194, 1975

薬剤の投与方法には, 静注や筋注あるいは経口などによる全身投与と限局した部位に対する局所投与とがある。抗生物質を腹腔内に投与する方法は, 腹膜炎治療における薬剤投与の1手段として古くから用いられてきた方法であり, 現在も各種の抗生物質が腹腔内に投与されている1)。また近年, 腹部手術時における細菌汚染に対して, 術中に抗生物質を腹腔内に投与し, 術後の腹腔内感染を予防する旨の報告もある1~3)。<BR>手術時における抗生物質腹腔内投与の利点は,(1) 汚染直後に,(2) 直接汚染部位に,(3) 高濃度に, 薬剤を作用させることができる点であり, 一方その副作用としては, 抗生物質の種類によつて,<BR>(1) 腹膜に対する刺激作用一腸管癒着による癒着性イレウスの発生など。<BR>(2) 腹腔内諸臓器に対する刺激作用一特に腸管運動の抑制をも含む。<BR>(3) 術創部の治癒遅延。<BR>(4) 血中移行による全身性の毒性一特に麻酔下における呼吸抑制をも含む。などのあることが指摘されている1, 4)。<BR>Sodium cephalothin (商品名, ケプリン, 以下CETと略す) は, 広範囲のスペクトルをもつ殺菌性の抗生物質で, 非常に毒性が少なく, 特に腎毒性の少ないことなどの利点によつて, 術後の全身投与の抗生物質として広く用いられているものである。<BR>一方, CETの腹腔内投与に関しては,米国での臨床報告があり, その安全性と有効性が確認されているが5~7), 我国でもCETの腹腔内投与を推奨する意見があるので1, 2, 8), 我々はCETの腹腔内投与の安全性について検討するため, ラットを用いて毒性試験をおこなった。
著者
小塚 良允 田村 博昭 清水 保 長谷川 美知子 田中 熟 日高 敏男 鳥浜 慶熈 杉山 陽一 石井 奏
出版者
公益財団法人 日本感染症医薬品協会
雑誌
The Japanese Journal of Antibiotics (ISSN:03682781)
巻号頁・発行日
vol.28, no.5, pp.684-686, 1975

近年における抗生物質の開発進歩には目覚しいものがあり, 各種感染症に対してあるいは汚染手術の術後感染予防に対して著明な効果を期待できるまでに至つている。しかし, その投与方法に関しては, 未だに慣用的な要素が多く, 今後の研究の余地が残されている。抗生物質の本来の効果を期待するには, 薬剤の濃度と起炎菌の感受性との関係を解明した上での正しい投与法をおこなう必要がある。<BR>産婦人科領域における術後感染症として最も重要なのは, 子宮頸癌-広汎子宮全摘除術における骨盤死腔炎である。私どもは, この種の手術にさいして, 子宮全摘除後の骨盤死腔内に, Sodium cophalothin (商品名, ケプリン, 以下CETと略す) の粉末29を散布し, 術後骨盤死腔炎の予防効果を挙げている。今回, CET2g骨盤死腔内投与後の血中濃度を測定し, 術後の抗生物質の投与方法について検討する機会を得たのでその成績を報告する。
著者
齋藤 充生
出版者
公益財団法人 日本感染症医薬品協会
雑誌
The Japanese Journal of Antibiotics (ISSN:03682781)
巻号頁・発行日
vol.61, no.4, pp.269-288, 2008-08-25 (Released:2013-05-17)
参考文献数
53

医薬品の副作用は担当医の専門分野とは異なる臓器にも発生し得ること, 重篤な副作用の発生頻度は一般に低く, 臨床現場において遭遇する機会が少ない場合があり得ることなどから, 初期症状が見逃されることがある。厚生労働省では, 平成17年度から4年計画で「重篤副作用総合対策事業」を実施し, その一環として, 患者及び一般医療従事者を対象とした重篤副作用疾患別対応マニュアルの作成を進めている。本稿では, 重篤副作用対策マニュアルの作成目的, 作成状況について紹介するとともに, 公開されたマニュアルのうち, 抗生物質, 抗菌薬が原因医薬品として挙げられているものについて, 簡単に紹介する。平成20年6月末現在, 29の副作用マニュアルが公開され, そのうち, 抗生物質・抗菌薬が関与する薬剤として挙げられているのは16あった。抗生物質・抗菌薬は現代の医療に必須であるが, 抗生物質・抗菌薬の使用に当たっては, これらの標的臓器以外に発生する重篤副作用にも注意を払い, 初期症状を見逃さないことが重要である。
著者
村岡 義博 奈良 博 吉崎 敏夫 原田 喜男
出版者
公益財団法人 日本感染症医薬品協会
雑誌
The Japanese Journal of Antibiotics (ISSN:03682781)
巻号頁・発行日
vol.35, no.1, pp.222-239, 1982-01-25 (Released:2013-05-17)
参考文献数
14

Latarnoxef (LMOX, 6059-S) は, 塩野義製薬研究所で開発されたOxacephem系の新らしい注射用抗生物質である。その抗菌力はグラム陽性薗, 陰性菌および嫌気性菌までの幅広い抗菌スペクトラムをもつうえ, 従来ゐCephalosporin系抗生物質が無効であつた変形薗, エンテロバクター, シトロバクターセラチアに極めて強い抗菌力を示し, 縁膿菌にも抗菌力を備えている。6059-Sの連続投与時の安全性に関してラット1), イヌ2), サル3) での亜急性毒性試験, ラット4) での慢性毒性試験をおこない, 屍に報告した。ここではイヌを用いた慢性毒性試験について報告する。
著者
青柳 高明 国元 節子 竹内 富雄 梅沢 浜夫
出版者
公益財団法人 日本感染症医薬品協会
雑誌
The Japanese Journal of Antibiotics (ISSN:03682781)
巻号頁・発行日
vol.26, no.2, pp.109-114, 1973-04-25 (Released:2013-05-17)
参考文献数
20

消化性潰瘍の成因と進行には種々の因子が関与しているが, 潰瘍の発生および増大に胃液内酸性プロテアーゼが大きな役割を果していることは明らかである。胃液内酸性プロテアーゼを抑制することは, 消化性潰瘍の治療および発生機序を解明することができるとの考察のもとに, 著者らは酸性プロテアーゼ阻害物質の探索研究をおこない, 放線菌培養濾液からペプスタチンを発見した1, 2)。ペプスタチンは, ペプシン, レニンおよびカテプシンDを含む酸性プロテアーゼに対して特異的な強い阻害活性をもつが, セリン酵素, チオール酵素などの中性およびアルカリ性プロテアーゼに対しては, 阻害活性を示さない3~6)。ペプスタチンは, 臨床分野において, 消化性潰瘍に有効であると報告されている7~13)。本稿では, ペプスタチンの酸性プロテアーゼに対する抑制作用および臨床的に応用しうる胃液内の酸性プロテアーゼ活性の定量的測定法について報告する。
著者
冨田 祐史 関 紘志 志賀 美代
出版者
公益財団法人 日本感染症医薬品協会
雑誌
The Japanese Journal of Antibiotics (ISSN:03682781)
巻号頁・発行日
vol.27, no.1, pp.47-50, 1974-02-25 (Released:2013-05-17)
参考文献数
4

ペニシリン過敏症の大部分は, ペニシリンGに対する抗体によつておこるとされており, セファロスポリンC系抗生物質はペニシリンと類似の構造式をもつため, ペニシリンGとの交叉アレルギーが推定されている。ペニシリン系およびセファロスポリンC系薬剤の投与にさいしては, これらによる過敏症を予測するために, 事前に問診でアレルギー歴を確かめ, その薬剤の皮膚反応を実施することが望ましいとされている。われわれは, 市立池田病院歯科の入院および外来の患者でセファロリジン (CER) を投与する患者に, 予めCER皮内反応, およびその一部にセファロチンナトリウム (CET) 皮内反応を実施し, 局所の発赤と膨疹の状況を検討したので報告する。
著者
梶本 義衛 倉本 昌明
出版者
公益財団法人 日本感染症医薬品協会
雑誌
The Japanese Journal of Antibiotics (ISSN:03682781)
巻号頁・発行日
vol.21, no.3, pp.124-130, 1968-06-25 (Released:2013-05-17)
参考文献数
4

Cephalothin (CET) およびCephaloridine (CER) は, ともにCephalosporin Cの誘導体で, 現在知られている種々の抗生物質のうちでも, 最も高い抗菌力をもつた広範囲スペクトル抗生物質の1つである。これらの基礎的ならびに臨床的研究は, すでに数多くみられ, その治療効果も高く評価されている。しかし一方, 副作用または毒性についても報告され, 特にCERの腎毒性については, 種々論議されているところから, 筆者らはCETとCERについて, 家児を用い, 腎毒性を比較し, 興味のある成績を得たので報告する。
著者
吉田 英生 古田 隆久
出版者
公益財団法人 日本感染症医薬品協会
雑誌
The Japanese Journal of Antibiotics (ISSN:03682781)
巻号頁・発行日
vol.52, no.7, pp.497-503, 1999-07-25 (Released:2013-05-17)
参考文献数
10

感染病巣部位及び副作用発現部位に対する抗生物質の移行性は, その薬効・毒性に重要な役割を果たす・本研究においてはラットを用いて, 4種のマクロライド系抗生物質 (MLs) の組織移行性の特徴を比較検討した。ラットに20mg/kg経口投与後の血漿中濃度はroxithromycin (RXM) が最も高く, 次いでclarithromycin (CAM) の順で, Cmaxはそれぞれ2.7及び1.0μg/mlであった。azithromycin (AZM) はerythromycin-stearate (EM-S) と同様に投与後1~2時間に0.1μg/mlの濃度が僅かに認められたに過ぎなかった。組織移行性はいずれの薬物も良好で, 測定した主要組織全てにおいて血漿中濃度を上回る濃度が認められた。各臓器内濃度の対血漿比はAZMが最も大きく, 以下CAM>RXM≥EM-Sの順であった。RXM及びAZMはEM-Sと同様の臓器分布パターンを示し, 肝>腎=脾>肺>心の順に高い濃度が認められた。一方, CAMの場合は他のマクロライドと異なる分布パターンを示し, 肺に最も高い分布が認められ, 次いで脾>肝>腎>心の順であった。MLsの主要な適応疾患は呼吸器感染症であり, また, 頻度の高い副作用としては肝機能障害が知られている。したがって, 他のMLsと異なり, CAMの肺に対する移行性が肝に比べ著しく高かったことは, 薬効と副作用の分離という点から注目される。
著者
黒山 政一 熊野 和雄 本橋 茂 村瀬 勢津子 朝長 文弥
出版者
公益財団法人 日本感染症医薬品協会
雑誌
The Japanese Journal of Antibiotics (ISSN:03682781)
巻号頁・発行日
vol.46, no.4, pp.323-330, 1993

代表的な経口用セフェム系抗生剤であるCefdinir, Cefixime, Ceftibutenの蛋白結合率を, 健常人及びContinuous ambulatory peritoneal dialysis (CAPD) 施行, Hemodialysis (HD) 施行の慢性腎不全患者各6名の血清を用いて, 平衡透析法により同一条件下で比較検討した。慢性腎不全患者における各経口用セフェム系抗生剤の蛋白結合率は健常人と比較して低下し, 明らかな遊離型薬物濃度の上昇がみられた。HD施行患者の透析前後における検討において, 抗血液凝固剤としてヘパリンナトリウムを使用した場合, 各経口用セフェム系抗生剤の蛋白結合率は, 透析開始直前と比較し透析終了直後で明らかに低下していた。一方, 抗血液凝固剤としてメシル酸ナファモスタットを使用した場合, 各経口用セフェム系抗生剤の蛋白結合率はほとんど変動しなかつた。代表的な遊離脂肪酸の一つであるパルミチン酸を添加した健常人プール血清を用いた検討では, 各経口用セフェム系抗生剤の蛋白結合率はパルミチン酸の添加量が増すと共に減少した。ヘパリンナトリウムを使用したHD施行時の蛋白結合率の変動は, 透析時に使用されるヘパリンによりリパーゼが活性化され血清中の遊離脂肪酸濃度が増加したたあと思われる。<BR>CAPD施行患者の蛋白結合率低下の要因に関しては, 今後更に検討したいと考えている。<BR>今後, 慢性腎不全患者への経口用セフェム系抗生剤の投与に際しては, このような蛋白結合率の変動をも考慮した投与設計が望まれよう。
著者
出口 浩一 横田 のぞみ 古口 昌美 中根 豊 深山 成美 西村 由紀子 小田 清次 田中 節子 加藤 三枝子 佐藤 久美子 福本 寅雄
出版者
公益財団法人 日本感染症医薬品協会
雑誌
The Japanese Journal of Antibiotics (ISSN:03682781)
巻号頁・発行日
vol.41, no.11, pp.1600-1622, 1988

1987年後半に分離した入院患者由来グラム陰性桿菌に対するMonobactam系抗生物質 (Carumonam (CRMN), Aztreonam (AZT)) の抗菌力をPenicillin系抗生物質 (PCs)(Piperacillin (PIPC)), Cephem系抗生物質 (CEPs)(Ceftazidime (CAZ), Cefotaxime (CTX), Latamoxef,(LMOX), Cefsulodin (CFS)), Carbapenem系抗生物質 (Imipenem (IPM)), そしてPyridonecarboxylic acid系抗菌剤 (Norfloxacin (NFLX), Ofloxacin (OFLX)) を加えて検討した。<BR>検討に供した株は<I>Escherichia coli, Klebsiella pneumoniae, Klebsiella oxytoca, Proteus mirabilis, Proteus vulgaris, Morganella morganii, Providencia rettgeri, Citrobacter freundii, Enterobacter cloacae, Enterobacter aerogenes, Serratia marcescens, Pseudomonas aeruginosa</I>, そして<I>Haemophilus influenzae</I>の合計13菌種400株である。<BR>1. Monobactam系抗生物質であるCRMN, AZTの抗菌力はほぼ同等であり, <I>E. coli, Klebsiella spp., Proteus spp., M. morganii, P. rettgeri</I>, そして<I>H. influenzae</I>の耐性菌はなく, <I>S. marcescens</I>の耐性菌は少ない。<I>C. freundii, Enterobacter spp., P. aeruginosa</I>の Monobactam系抗生物質の耐性菌は比較的高率であるが, これらの菌種に対するPCs, CEPs 耐性菌はMIC値≥50μg/mlのいわゆるResistant (R株) が高率であるが, Monobactam 系抗生物質の耐性菌はMIC値が12.5~25μg/mlのいわゆるIntermediate (I株) の占める割合が高い成績だった。<BR>2. PCsのPIPC耐性菌は検討に供した株のいずれにも平均して高率にみられた。<BR>3. CEPsの抗菌力は菌種によって異なっていた。CTX, CAZ, LMOX耐性菌は<I>C. freundii, Enterobacter spp., S. marcescens</I>に共通して高率であるが, <I>C. freundii, Enterobacter spp</I>. のLMOX耐性菌はI株の占める割合が高く, CTX耐性菌は<I>P. vulgaras,. M. morganii</I>にもみられた。なお, P. aeruginosaのCEPs耐性菌 (1株を含む) はCFS28%, CAZ12% だつた。<BR>4. Carbapenem系抗生物質であるIPMの抗菌力は13菌種のいずれに対しても耐性菌が皆無もしくは, 耐性菌が少なく最も安定した抗菌力を示したが, <I>Klebsiella spp., P. mirabilis</I>, そして<I>H. influenzae</I>にはMonobactam系抗生物質, CEPsの抗菌力に劣つていた。<BR>5. Pyridonecarboxylic acid系抗菌剤であるNFLX, OFLXの抗菌力はほぼ同等であるが, <I>P. vulguris, M. morganii, P. rettgeri, S. marcescens</I>, そしてP. aeruginosaの耐性菌 (I株を含む) が高率である他, K. pneumoniae, C. freundii, E. aerogenes, <I>H. influenzae</I>の耐性菌も散見された。
著者
杉田 麟也 山中 昇 工藤 典代 伊藤 理恵 川合 基司 大脇 一郎 浅野 哲 永田 傳
出版者
公益財団法人 日本感染症医薬品協会
雑誌
The Japanese Journal of Antibiotics (ISSN:03682781)
巻号頁・発行日
vol.60, no.4, pp.221-241, 2007-08-25 (Released:2013-05-17)
参考文献数
23

β-ラクタマーゼ阻害剤配合ペニシリン系抗生物質製剤であるクラバモックス®小児用ドライシロップ (クラブラン酸カリウム・アモキシシリン) の市販後における安全性および有効性を検討することを目的に2000年2月から9月にかけて本調査を実施し, 127施設の医療機関から470例の調査票を収集し, 安全性解析対象症例455例, 有効性解析対象症例433例について検討を行った。有効性に関しては, 小児中耳炎に対する有効率は95.2% (412/433例), 主要症状である耳痛, 耳漏, 鼓膜発赤および発熱の改善率もすべて95%以上であった。また, 急性中耳炎の3大原因菌であるStreptococcus pneumoniae, Haemophilus influenzae およびMoraxella catarrhalisに対する原因菌別有効率は94.0~100%であり, S. pneumoniaeではペニシリン耐性肺炎球菌 (PRSP), ペニシリン中等度耐性肺炎球菌 (PISP) に対しても95%以上の有効率であった。安全性に関しては, 副作用発現率は23.3% (100/455例) で, そのうち, 最も多い副作用は下痢22.0% (103/455例) であったが, 一般的に低年齢児への抗菌薬投与時にみられる下痢であった。発現した下痢のほとんどが非重篤な下痢であり, 本剤投与継続中または投与終了・中止により回復または軽快し, 脱水症状を伴う下痢, 偽膜性大腸炎などの臨床上問題となるような重篤な下痢は1例も認められなかった。
著者
米沢 昭一 畦地 速見 中村 久 鈴木 勝夫 二宮 幾代治
出版者
公益財団法人 日本感染症医薬品協会
雑誌
The Japanese Journal of Antibiotics (ISSN:03682781)
巻号頁・発行日
vol.21, no.4, pp.169-182, 1968

抗生物質を混合し, 化学療法剤として応用する傾向は近年盛んで, 国の内外を問わず, 特に動物薬において著るしい。これら混合抗生物質製剤の分離定量については, これまで, 各種試験菌のうち原株を使用して, 各種抗生物質と混合されたペニシリン (PC) の分離定量1)をはじめ, ジヒドロストレプトマイシン (DSM) 3), フラジオマイシソ (FM) 4), ロイコマイシン (LM) 4), クロルテトラサイクリン (CTC) 2)およびバシトラシン (BC) 3)についての試験をおこない, その成績は過去数回にわたつて, 目本化学療法学会に報告した。しかし, 試験菌原株のものつ抗生物質分離能力には, おのずから限度があるので, この限界を越えた高い濃度の抗生物質が混入されたばあい, 混合試料のままでは, 定量したい目的の抗生物質のみの力価を確実に証明することが不可能なばあいが生じてくる。<BR>このように, 混合抗生物質の濃度が増大したばあい, その混合抗生物質に対する試験菌の耐性度を上げることによつて, 目的とする抗生物質の分離は容易になるわけである。われわれは, このような意図に基づいて, 耐性という特殊能力をもつ試験菌の育成と, その応用方法に関する試験をすすめてきた。<BR>獲得させる耐性の程度は, 混入を予想される抗生物質の量によつて左右されるが, われわれは試験菌の活力が著るしく阻害されない限り, できるだけ高度の耐性を付与することにつとめた。しかし, 抗生物質の種類や, 試験菌によつて, 耐性がなかなか高まらないものと, 比較的早く高まるもの, または天井知らずの上昇性を示すものなどがある。また, ある程度高い耐性を付与しても, 普通寒天継代をつづけるとき, 急速に低下してしまうもの, または非常に安定しているものなどがある。<BR>われわれは, 高度の耐性を付与した, しかも安定性を兼ねそなえた4種のDSM耐性株について, DSMと混合する他の抗生物質の分離定量試験をおこない, 実用的に応用価値の高い成績を得たのでその概要を報告する。
著者
佐々木 眞敬 佐野 光一 角 明美 本山 径子 矢野 讓次 松本 一彦 山本 宏
出版者
公益財団法人 日本感染症医薬品協会
雑誌
The Japanese Journal of Antibiotics (ISSN:03682781)
巻号頁・発行日
vol.42, no.11, pp.2412-2421, 1989-11-25 (Released:2013-05-17)
参考文献数
10

Miporamicin (MPM) 並びにその微量成分, 分解物及び代謝物のマウス, ラットにおける急性毒性試験を行った。1. MPMの経口投与によるマウス, ラットにおけるLD50値は最高用量においても死亡が認められなかったことから, それぞれ2,500mg/kg及び2,000mg/kg以上と推定された路。投与経によるLD50値は静脈内く皮下く経口投与の順に高くなり, 性差は認められなかった。2. MPMを経口投与されたマウス, ラットの一般症状に異常は認められなかった。皮下投与では, 投与部位の腫脹, 皮下充出血, 脱毛, 痂皮形成等の炎症性反応が認められた。静脈内投与では, 投与直後に運動抑制及び呼吸抑制又は停止, 振戦, 痙攣等が観察された。3. MPM投与による死因は呼吸抑制, チアノーゼ, 更に, 呼吸停止の後, 心拍の停止がみられることから, 呼吸機能麻痺によると推定された。4. MPMの微量成分, 代謝物及び分解物の急性毒性試験ではMPMとほぼ等しい毒性発現を示した。