著者
山元 孝広 長谷部 忠夫
出版者
The Geological Society of Japan
雑誌
地質学雑誌 (ISSN:00167630)
巻号頁・発行日
vol.120, no.1, pp.1-9, 2014
被引用文献数
3

福島県南会津郡只見町叶津の只見川支流叶津川,標高367 m地点で,直立した化石樹幹を含む砂-シルト互層からなる湖成堆積物が露出した.化石樹幹はいずれも,生木に近い状態を保っていた.樹幹の外側の年輪5年分の試料からは,48,180 ± 580 yBPの補正放射性炭素年代値が得られた.この年代は約35 km下流の沼沢火山で起きた約5万年前の火砕流噴出(水沼噴火)による堰止湖の形成を示すものと解釈される.水沼火砕物の直上には広域テフラである大山倉吉テフラが位置しており,その堆積年代を考慮すると,水沼噴火の実年代は約53 kaと推定されよう.

言及状況

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CiNii 論文 -  福島県只見町叶津の埋没化石林の放射性炭素年代:沼沢火山水沼噴火年代の再検討 http://t.co/ncg1C4l2dT #CiNii

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