著者
蛯沢 勝男
出版者
特定非営利活動法人 産学連携学会
雑誌
産学連携学 (ISSN:13496913)
巻号頁・発行日
vol.8, no.1, pp.1_17-1_22, 2011

東日本大震災への復旧支援として,地域中小企業経営者が日頃からの人的ネットワークを活用し,連携して迅速に行動した事例を報告する.地域経営者が参画する「青森県中小企業家同友会」と社員成長の為の人事制度を学ぶ「成長塾」では,被災会員へ支援物資を迅速に届けるため,組織的に情報の集約と発信を行い,ニーズに応じた的確な物資の輸送を連携して行った.被災会員が社員の雇用継続を行えるように,給料の一部への充当を想定してお見舞金を募り,迅速に送金した.いずれも,同じ地域中小企業経営者が困っていることを考え,支援物資と義援金を早急に送付できたのは,既に形成している人的ネットワークでの真の連携が平素から構築できていたからと考えられる.<br> さらに,売上金の一部を被災地に寄付して応援をするため,東北大学大学院工学研究科堀切川一男教授と震災復興祈願の商品,転んでも起き上がる「ホッキーのジャンカップ」を開発した事例等を紹介する.<br>

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