著者
菅 靖子
出版者
日本デザイン学会
雑誌
日本デザイン学会研究発表大会概要集
巻号頁・発行日
vol.54, pp.B02-B02, 2007

イギリスでは早くから広告の視覚的効果が認識され、1871年のフレドリック・ウォーカーによる劇場ポスター『白い服の女』の登場以降、芸術性の高いポスターが大いに注目された。しかし、その結果「絵画的(pictorial)」なデザインが主流となったために、写真の広告への導入は、大陸ヨーロッパの動向と比較するとやや遅れ気味であった。 こうした状況を徐々に変えていったのは、1930年代初頭にイギリスを訪れたり移住あるいは帰化したりした越境のデザイナーたちの存在、そしてデザイナーの活躍の場を与えた企業や団体である。本発表では、グラフィックデザイナーのエドワード・マクナイト・コーファーとハンス・シュレーガーが逓信省のために行ったポスターの仕事を事例として、イギリスにおけるモダン・グラフィックデザインがどのように写真を取り込んで展開したのか、その一側面を検証する。

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こんな論文どうですか? 両大戦間期イギリスにみる「絵画的」な写真ポスター:逓信省におけるE・マクナイト・コーファーとH・シュレーガーを中心に(菅 靖子),2007 https://t.co/Ws5WTiFyr4
こんな論文どうですか? 両大戦間期イギリスにみる「絵画的」な写真ポスター:逓信省におけるE・マクナイト・コーファーとH・シュレーガーを中心に(菅 靖子),2007 https://t.co/SBPMILIaFN

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