- 著者
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河田 隆
永田 治樹
- 出版者
- Japan Society for Information and Media Studies
- 雑誌
- 情報メディア研究 (ISSN:13485857)
- 巻号頁・発行日
- vol.13, no.1, pp.15-31, 2014
多くの家庭に録画機器が普及し,テレビ番組を録画して自分の好きな時間に視聴する,いわゆるタイムシフト視聴が容易になった.その上,近年動画共有サイトを通じてテレビ放送の関連動画を視聴できるようになり,テレビ番組の視聴形態が多様化している.本研究では,動画共有サイトの利用者が増えている環境下において,これまで多く利用されてきた家庭用録画機器が人々にどのように捉えられているかを確認する調査票調査を実施した.<br> その結果,動画共有サイトを利用しているグループはそうでないグループと比べ,録画機器を用いて番組録画を行う頻度が高く,また録画した番組をダビング保存しようとするなど家庭用録画機器をより積極的に利用する傾向にあった.さらに,先行論文で明らかにした五つのテレビ視聴の態度と家庭用録画機器の利用状況との関わりについて,テレビ番組に対して高関与な人々は放送番組の録画や再生の頻度が高いことが確認された.