著者
楠本 聖典 濱田 暁彦 勝島 慎二 水本 吉則 上古 直人
出版者
Japan Gastroenterological Endoscopy Society
雑誌
日本消化器内視鏡学会雑誌 (ISSN:03871207)
巻号頁・発行日
vol.56, no.10, pp.3607-3616, 2014

【目的】上部消化管内視鏡検査(EGD)におけるプロポフォール鎮静からの覚醒度を経時的に評価し,安全な離院までの必要観察時間を明らかにする.【方法】対象はEGD時に予め定めた投与法によってプロポフォール鎮静を行った104例.平均血圧,動脈血酸素飽和度,握力,視力,Mini Mental State Examination(MMSE),反射神経テストを評価項目とし,検査前と検査終了10分後,60分後を各々比較した.【結果】10分後で有意な低下を認めたのは平均血圧,握力,MMSEであった.60分後では平均血圧は有意な低下を認めたが,10分後に比べると回復傾向であった.握力とMMSEは回復した.【結論】プロポフォール鎮静下のEGDは安全に施行でき,検査終了60分後には平均血圧以外の項目で検査前の状態に回復した.血圧は帰宅基準上問題ない範囲であり,60分後には安全に離院可能と考えられた.

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こんな論文どうですか? 上部消化管内視鏡検査におけるプロポフォール鎮静からの経時的覚醒度と安全性の前向き評価検討(楠本 聖典ほか),2014 https://t.co/XHKOzHCgi8
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