著者
大西 史豊 依田 伸治 養父 志乃夫 浅田 空斗
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
土木学会論文集G(環境) (ISSN:21856648)
巻号頁・発行日
vol.69, no.6, pp.II_259-II_264, 2013

日本人は古くからアカマツ林を燃料山として活用し,多くの恵みを得てきたが,昭30年代の燃料革命以降,里山の管理放棄,マツノザイセンチュウ被害等により,アカマツ林は衰退,消滅した.マツ枯れ後,散状二伐天然下種更新により復元されたアカマツ林の特性を明らかにし,その有用性を明らかにする事を目的とし,アカマツ材積,下層植生に関する調査を行った.結果,調査地におけるアカマツの材積は明治初期発芽の材積に比べ大きい値を示した,16年生アカマツ林においてha当たり約12m<sup>3</sup>の材積が確認された.下層植生は46種見られ,明るい二次林を好む樹木も多く見られた.また,5年生アカマツ林,16年生アカマツ林内の下層植生の成長量は同程度であった.

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