著者
広瀬 誠一
出版者
色材
雑誌
色材協会誌 (ISSN:0010180X)
巻号頁・発行日
vol.33, no.8, pp.378-380, 1960

原田淑人博士によると, 漢字の「消」には, 古代のシナでは, 物質を「水で処理する」という意味があった。国語の「けす」には, 「薄 (ハク) を消す」や「消粉 (ケシフン) 」の実例が示すように金属薄を「すりつぶして粉末状にする」という意味があった。「泥 (デイ) を消す」というのは江戸時代の文献によると「薄を消すごとによって泥を作る」という意味である。「泥を塗る」ことだとする広辞苑の, 日葡辞書を引用しての解釈はちと疑わしい。

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こんな論文どうですか? ハクをケシ, デイをケス(広瀬 誠一),1960 https://t.co/MW2h5dtrS8 原田淑人博士によると, 漢字の「消」には, 古代のシナでは, 物質を「水で処理する」という意味があった。…
こんな論文どうですか? ハクをケシ, デイをケス(広瀬 誠一),1960 https://t.co/MW2h5dtrS8 原田淑人博士によると, 漢字の「消」には, 古代のシナでは, 物質を「水で処理する」という意味があった。…

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