著者
林 政彦
出版者
宝石学会(日本)
雑誌
宝石学会(日本)講演会要旨
巻号頁・発行日
vol.25, pp.6-7, 2003

宝石学会(日本)創立の際の趣意書に、「久米武夫氏の初期的な研究がありながら、日本には宝石学が在存しないという比判が外国の宝石学者からしばしば寄せられたものです。」(1)と書かれているように、宝石学会の設立は当時の時代の要請であった。今からちょうど30年前に発起人たちが集まり、その翌年に宝石学会(日本)が創設され、宝石学(Gemmology)の発展に貢献してきた。その結果、現在のわが国の宝石学のレベルは他の国に肩を並べるようになった。特に、さまざまな最新鋭の分析機器が宝石の鑑別にも利用され、最新知見が得られた結果、宝石学の発展にも寄与した(2)。今回、わが国に宝石学が導入されてきた時期について調べてみたので報告する。

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