著者
関場 亜利果
出版者
日本デザイン学会
雑誌
日本デザイン学会研究発表大会概要集
巻号頁・発行日
vol.52, pp.141-141, 2005

本研究はキネティック・アートの芸術家グループとして知られているグルッポT(グループT)の活動に関する研究の一部である。本稿は最初の展覧会「ミリオラマ1」で提示された,グルッポTおよび彼らの先駆者による宣言・作品について考察し,1960年代イタリアにおけるキネティック・アートの一面を明らかにすることを目的としている。本研究では先行研究・および現存する史資料のみからでは分からない点を,グルッポTメンバーへのインタビューなどから明らかにした。グルッポTの公式グループ展は14回開催されたが,本稿でとりあげた初回展覧会「ミリオラマ1」は,歴史的前衛美術との関わりが最も具体的に示され,彼らの活動の根底にある造形思想が表されている。この展覧会で展示されたグルッポTの作品をみると,動きということが,視覚的にではなくさらに広い身体表現を伴った知覚に関わるものだと最初から理解されていたことが分かる。

言及状況

外部データベース (DOI)

Twitter (2 users, 2 posts, 0 favorites)

1 1 https://t.co/9acR0n6c8R
こんな論文どうですか? グルッポTの「ミリオラマ1」:1960年代イタリアにおけるキネティック・アートの動向(関場 亜利果),2005 https://t.co/SxuWsd1Wn5

収集済み URL リスト