- 著者
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野宮 謙吾
越川 茂樹
- 出版者
- 日本デザイン学会
- 雑誌
- 日本デザイン学会研究発表大会概要集
- 巻号頁・発行日
- vol.53, pp.227-227, 2006
岡山県総社市では、スポーツという文化を人々とともに親しみ育んでいくことで地域における文化をより深め、街づくりに貢献するために、「NPO法人吉備スポーツ王国」を設立した(以下、吉備スポーツ王国)。そして、岡山県立大学との共同研究により吉備スポーツ王国のミッション及びビジョンが策定された。これらは組織アイデンティティを確立するためのマインドアイデンティティ(MI)であり、言葉を手段とした意味訴求を目的とするものであるが、ビジュアルアイデンティティ(VI)は、視覚イメージによる感性訴求を目的とするものであり、シンボルマークやロゴタイプ等を代表とする視覚アイテムがその手段となる。VIはMIの意味情報を視覚的に抽出、解釈したものとも言えるが、感性に直接働きかけることができる特性により、組織のイメージづくりにおけるその役割は大きい。そこで、吉備スポーツ王国においても積極的に導入し戦略的活用を図ることとした。