著者
鈴木 敏彦
出版者
公益社団法人 日本補綴歯科学会
雑誌
日本補綴歯科学会誌 (ISSN:18834426)
巻号頁・発行日
vol.7, no.2, pp.129-134, 2015
被引用文献数
1

2011年3月11日に発生した東日本大震災における犠牲者は,2015年2月現在で1万5,800名を超え,なおも2,500名以上が行方不明となっている.発見遺体は99%以上が身元が判明し,歯科所見に基づく生体情報の有効性が実証された.その一方で,多数の歯科医師の身元確認作業への動員という人的マネージメント,そして膨大な生前・死後情報の整理と,今後起こりうる緊急状況に備えた歯科診療情報の保全という情報マネージメントの面に代表される問題点も浮上している.本稿では,発災から4年間,身元確認作業で何が行われてきたかを継続的に見てきた立場から,身元確認の現場の状況と課題,そして今後の展望の整理を試みた.

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