- 著者
-
大谷 慶人
- 出版者
- 特定非営利活動法人 機能紙研究会
- 雑誌
- 機能紙研究会誌 (ISSN:02885867)
- 巻号頁・発行日
- vol.52, pp.1, 2013
第52回機能紙研究会は,『機能紙,イノベーションの創出へ向けて』をメインテーマに,10月24日,25日の両日で研究発表・講演会等を徳島市で開催しました。当日は台風27号の接近で悪天候にもかかわらず,255名の参加者を迎えることができました。 特別講演には阿波製紙株式会社の三木社長に「紙の可能性を追求して」と,東工大の芹澤教授に「加水分解触媒としてのセルロースナノファイバー」との題で,2件のご講演をお願いしました。 加えて,7件の一般講演では新しい素材や製品など,時宜を得た商品開発状況をメインテーマに相応しい精鋭の講師より,発表いただきました。 昨年の研究発表・講演会より研究発表・講演会と並行して開催している新製品展示会を充実させました。 ポスターによる研究発表を併設し,講演会の席で,出展者からの概要PRをお願いするとともに,コーヒーブレイクと名刺交換の時間を設けました。 25日の見学会は,日清紡グループの徳島事業所と徳島大学とくしま地域産学官共同研究拠点を見学しました。日清紡グループではエレクトロニクス・ケミカル・メカトロニクスの技術を融合したスマートファクトリー,自然エネルギー活用の植物工場等を見学し,徳島大学では,産・学・官連携で徳島県の地域企業力の向上と経済の活性化を目指して進められている活動とその施設を見学しました。見学を快くお引き受けして頂いた両機関には感謝申し上げます。 本会も52回を数え,半世紀以上となりました。研究発表会の方法につきましてはできるところから改善を進めていますが,参加者には更にご満足いただけるように,現在,企画委員会,三役会,理事会において更なる改善を進めようとしています。近々,会員の皆様にもご意見を伺う予定にしております。その節は,どうかご協力いただけますようお願い致します。 今回は,講演会の挨拶に30分頂きましたので,少し長めにお話をさせていただきました。主な話の内容は先月末に高松で開催された革新的先進複合材料活用国際フォーラムの内容についてその一部を簡単にご紹介しました。この内容については後段の「機能紙の展望」に載せていますので,ご覧下さい。