- 著者
-
笹川 果央理
- 出版者
- 日本パーソナリティ心理学会
- 雑誌
- パーソナリティ研究 (ISSN:13488406)
- 巻号頁・発行日
- vol.24, no.2, pp.112-123, 2015
- 被引用文献数
-
3
本研究では自己価値の随伴性について3種類の領域を想定し,それぞれの領域に随伴することで得られる自尊感情として優越感,他者評価,独自性を測定し,これらと主観的幸福感への関連を検討した。その際自尊感情と幸福感の間を媒介する変数として自己受容と賞賛欲求も検討した。大学生に質問紙調査を実施し,254名から有効回答を得た。その結果,優越感および他者評価は幸福感への正の直接効果があるが独自性にはないこと,一方で優越感は賞賛欲求を経由して間接的に負の影響を与えていることが示された。