- 著者
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田中 角栄
柿山 浩一郎
- 出版者
- 日本デザイン学会
- 雑誌
- 日本デザイン学会研究発表大会概要集
- 巻号頁・発行日
- vol.63, 2016
本研究は以上のような着眼点から、幼児座席の安全性を高めるとともに、視覚的な安心感を与えることができるシートベルトの構造とデザインについての提案を行い、その評価を行うことを研究の目的とし、幼児専用車に取り付けることで、体の保持・安定に大きな改善が見られ、外部から見た時の印象に大きな変化がみられると考える。評価実験では試作品と一般的にみられる送迎バスの大人用2点式のシートベルトを取り付けた幼児座席も用意し、視覚的な安心感の度合いを比較検討することで、試作品のデザインの改良を行い、装着時の時間や個別の動作を分析することで、幼児期の体格差に合わせた細かな構造の変更検討も行う。また、シートベルトを使うことによる施設の車両使用者の意見を聞くことで、使用時の運行時間への影響などについても分析が出来ると考える。以上により、新たな改良点を模索し、次の展開を得ることができると予想する。