著者
荒井 良徳
出版者
一般社団法人 画像電子学会
雑誌
画像電子学会誌 (ISSN:2186716X)
巻号頁・発行日
vol.44, no.4, pp.621-626, 2015

コンピュータ(機械)による人工知能・知的処理の大きな目的の一つに人間機能の代行があり,これにより精度の向上や処理時間の短縮等が期待できるため,様々な分野で応用されている.その一方で人間の感性を工学的に解明・模擬・応用しようという試みも盛んである.これは,人間と機械がそれぞれに得意な部分で棲み分けし,人間の高度な知的処理を最大限に活用できるようにサポート及び促進することを目的とするもので,人間の感性など未知な機能に対して逆に刺激を与える効果も生まれると考えられる.<br>本論文では,人間の有する知的処理能力をサポートする試みをとりあげ,視覚における認知促進のステージを一般的に考察した上で,動画像の認知の模擬例として先入観逐次ファジィ推論を,画像処理における感性の応用例として推論による図形の感性的輪郭抽出を,さらに人間の知的処理を刺激することによる認知の促進の例として感性的画像分類をそれぞれ紹介し今後の展望についても言及する.

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