著者
木村 和寛 山崎 和彦
出版者
日本デザイン学会
雑誌
日本デザイン学会研究発表大会概要集
巻号頁・発行日
vol.60, 2013

本研究では人間中心設計(HCD)を基本としたデザインプロセスを活用して、映画をあまり観に行かない日本の20代女性をターゲットユーザにした映画を楽しく観に行くことをサポートするサービスデザインを提案する。現状調査、ユーザ調査、コンセプト抽出、アイデア展開、簡易プロトタイプの制作、詳細プロトタイプの制作、ユーザ評価のプロセスを踏み、最終成果物として、俳優で映画を楽しむタブレット向けアプリケーションを制作した。このアプリケーションは、日本の20代女性が映画の情報の中でも出演俳優を重要に考えていることや、1人では映画を観ない傾向にあることがインタビュー調査でわかったので、そのヒントをもとにアイデアを出した。好きな俳優のコミュニティを友達同士でつくり、映画に誘いあって観に行くことを促すSNSとなっている。ユーザは好きな俳優を探して、友達と盛り上がっているうちに映画の情報を得て、無理なく友達と映画を観に行くことができる。このサービスを通して若者の映画離れの問題を解決し、映画産業を活発にすることができると考える。

言及状況

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