- 著者
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安達 満
長沢 伸也
- 出版者
- 日本デザイン学会
- 雑誌
- 日本デザイン学会研究発表大会概要集
- 巻号頁・発行日
- vol.60, 2013
ナチュラルコスメブランドは消費者の自然派志向や環境やエコに対する意識の高まりを背景に、製品機能(プロダクトデザイン)の拡張、新たな販売チャネル(環境デザイン)を変化させ成長を維持している。この点において、ナチュラルコスメブランドはナチュラルコスメと言う化粧品を消費する消費スタイルを提供しているのではなく、ナチュラルコスメ(もの)を消費することで消費者がどのように感じるのか、化学原料ではない良質な植物成分でどのようにして幸せになれるのかまで考えデザインされている。しかしながら、全てのナチュラルコスメブランドが成功しているわけではない。高品質オーガニック・ナチュラルコスメにもかかわらず、製品価値やブランドが広く認知されず苦戦しているナチュラルコスメブランドも多く存在している。非オーガニックブランドのL’OCCITANEは他のコスメブランドがマネすることの出来ない製品と価格を超えた価値デザインを創造し、独自の環境デザインを提供し、ブランドデザインを確立させ成功している。