著者
横山 稔 横山 陽子
出版者
日本デザイン学会
雑誌
日本デザイン学会研究発表大会概要集
巻号頁・発行日
vol.61, 2014

このAwaseru 結婚指輪は、2つの指輪を重ね合わせることで、2人のココロを1つにすることを象徴化したものである。二つのリングはそれぞれが少しづつ欠けていて、1人の人間では不完全であることを暗示し、合わせることで永遠の愛の成就を表現するデザインとした。多くのカップルが結婚する時にイメージするのは、幸福な時間、幸福な空間やキモチだろう。それを求めて結婚をするのだが、結婚式というハレの場から日常生活のケの日々が始まると、大方あのハレの日に誓ったコトバやキモチを忘れてしまう。指輪を合わせ、キモチを合わせる。また幸福な気分で二人の関係を新たに確認する。そのような幸せを感じるきっかけや時間をデザインした。またこの合わせる技術は、日本の伝統的木造建築の、精緻な<継ぎ手>からインスパイアーされたもので、釘や接着剤を使わない継ぎ手は、古来から多くの寺社建築に使われてきた、日本が世界に誇る建築文化である。結果として、世界的なデザイン賞の一つであるドイツの「iF design award 2014」をプロダクトデザイン部門で受賞した。

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こんな論文どうですか? awaseru 結婚指輪のデザイン:キモチを合わせる幸せ(横山 稔ほか),2014 https://t.co/1RHn0D1F2U このAwaseru 結婚指輪は、2つの指輪を重ね合わせることで、2人のココロを1つにすること…
こんな論文どうですか? awaseru 結婚指輪のデザイン:キモチを合わせる幸せ(横山 稔ほか),2014 https://t.co/1RHn0CJvOM このAwaseru 結婚指輪は、2つの指輪を重ね合わせることで、2人のココロを1つにすること…

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