著者
吉田 政弘 長内 健佑
出版者
日本衛生動物学会
雑誌
日本衛生動物学会全国大会要旨抄録集
巻号頁・発行日
vol.63, pp.49, 2011

特定外来生物に指定されているアルゼンチンアリは、1993年広島県廿日市市内で日本で初めて確認されてから、18年経過している。その間に山口県、兵庫県、岐阜県、神奈川県、東京都、愛知県、静岡県、大阪府、京都府の9都府県にと全国的に分布拡大する様相を呈してきています。ここ2、3年の間に近畿地方、特に兵庫県下では、従来(1993年)から確認されている埋め立て人工島のポートアイランドでの全島域にまたがる広がりはいうまでもなく、2009年には隣接する麻耶埠頭、さらには2010年10月には共同発表者の長内氏による、湾岸に面する神戸市中央区海岸通りのビル街での発見、確認に基づき、ポートアイランドをはさむ、麻耶埠頭よりハーバーランド(直線距離にして約5Km)に及ぶ、神戸港湾岸一帯を目視(捕獲)法により調査した。その結果、国道2号線沿いの山側にあるビル街、人工島のメリケン波止場およびポートアイランドに隣接する人工埋め立ての一部の突堤で確認された。これらの調査結果について報告する。

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