著者
赤井 愛 上野 志歩 佐野 大貴 白髪 誠一 田上 貴久美
出版者
日本デザイン学会
雑誌
日本デザイン学会研究発表大会概要集
巻号頁・発行日
vol.62, 2015

盲導犬ユーザーと盲導犬との歩行時には綿密な意思疎通が必要不可欠であり、その際に重要なツールがハーネスである。ユーザーはハーネスから盲導犬の様々な挙動を感じ取り、安全な歩行を実現する事が出来る。しかし現行のハーネスはユーザー、盲導犬双方への身体的負担がかかる形態であることが指摘されている。そこで前稿「楕円型ハーネスの形態最適化-盲導犬とユーザーの快適な歩行の実現に関する研究(その1)」では盲導犬と盲導犬ユーザーがより快適な歩行を実現し得るハーネスプロトタイプ(GH2014-OV)の検討を行った。本稿では特にハーネスのグリップ部分に注目し、歩行実験やヒアリング調査からGTA及びKJ法による分析を行い、快適な歩行を実現する為のグリップの課題①握りやすさ②手からの抜けにくさ ③ポジションチェンジのしやすさ ④持ち直しやすさ、を明らかにした。また、これらの課題を実現するため、スタイロフォームによる簡易モックアップ、3Dプリンタによるモックアップを制作、それぞれ階層分析法(AHP)及びヒアリング調査により形状の検討とブラッシュアップを重ね、GH2014-OVのグリップの形状面での機能向上を図った。

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こんな論文どうですか? 階層分析法に基づく盲導犬用ハーネスグリップの形状検討:盲導犬とユーザーの快適な歩行の実現に関する研究(その2)(赤井 愛ほか),2015 https://t.co/9kYZdUeuiz 盲導犬ユーザーと盲導犬との歩行時には綿…

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