著者
大西 貴之
出版者
紙パルプ技術協会
雑誌
紙パ技協誌 (ISSN:0022815X)
巻号頁・発行日
vol.71, no.3, pp.279-282, 2017

<p>近年,求められる紙の品質は高くなり,それに応えるためには計測計器の高性能化が不可欠である。2007年に設置・稼動した大王製紙三島工場N10M/Cでは,当時最新機種であったカラーセンサーを採用したが,技術革新のスピードが速く,数年で新機種の販売となり,旧機種のメーカーサポートも終了となった。今回,安定した高精度の測定を目的に設備更新に至った。</p><p>更新により測定精度の向上が図れた上に,設備改善を取り入れることでメンテナンス性の向上も図れた。設備改善項目は,更新前より必要性を感じていたもので,今回導入できたことでトラブル時の対応を迅速に行えるようになった。また,更新設備機器は大きく4つのモジュールで構成されており,故障の際は,モジュール毎の交換で対応ができるため,復旧時間の短縮も見込める。</p><p>本稿では更新の背景,新機種の特徴,設備改善,トラブル事例や今後の取り組みについて紹介する。</p>

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