著者
自動化委員会
出版者
紙パルプ技術協会
雑誌
紙パ技協誌 (ISSN:0022815X)
巻号頁・発行日
vol.50, no.3, pp.572-590, 1996-03-01 (Released:2009-11-16)

Automation Committee members had an opportunity to travel Finland for twelve days of July to August, 1995 by the support of Valmet Automation. We could experience a lot of things about advanced Finnish instrumentation technology in visiting paper mills and other facilities.
著者
山内 龍男 宇佐美 直治
出版者
紙パルプ技術協会
雑誌
紙パ技協誌 (ISSN:0022815X)
巻号頁・発行日
vol.59, no.10, pp.1546-1558, 2005 (Released:2006-08-25)
参考文献数
18
被引用文献数
3 2

木材パルプを原料とする一般洋紙と比較して, 楮を主原料とする市販の和紙には以下のような特徴が見られた。坪量が小さく, 厚さは比較的薄い。シート密度および弾性率は小さく, 繊維間結合もあまり発達していない。しかしながら紙面方向の各種強度は大きく, とくに引裂強度や耐折強度は極めて大きい。一方厚さ方向の強度である紙層剥離強度はかなり小さい。
著者
戴 清華
出版者
紙パルプ技術協会
雑誌
紙パ技協誌 (ISSN:0022815X)
巻号頁・発行日
vol.51, no.9, pp.1320-1332, 1997-09-01
参考文献数
7
被引用文献数
1

歩留まり向上剤を使用せずにピッチ分散剤を導入すると製紙工場ヘッドボックスでピッチ分が増加した。この様な条件下に製造された紙は通常のシリンダーの印刷機 (CIC) 様式のマンローランド (Man Rowland) オフセット機使用の印刷工場で悪い成績を示した。CIC機のロールには50-70%の木材樹脂成分を含む繊維片が付着した。ピッチ除去のため促進剤 (エンハンサー) Aを併用するポリエチレンオキサイド (PEO) 歩留まり向上剤を導入した。これによりオフセットプレス機に付着する繊維屑, 粘着物の点から見て新聞紙の印刷性がすっかり改善された。<BR>歩留まり向上率 (ファースト・パス・リテンション: FPR) を高めるために, ダイナミックジャーで新しい促進剤を評価した。提進剤の1つを選び, 抄紙機試験を行い, 非常に有望な結果となった。<BR>しかしながら, 1995年後期の脱墨パルプの採用により, 不純物が移行することにより, 製紙における化学的な問題が発生した。最初のPEO歩留まり向上試験は不成功で, 再循環する白水中に繊維屑および粘着物が高積する結果となった。成形用ワイヤーおよびプレス用フェルトに粘着物のためにクラム生成 (Crumbling) の問題や紙料の不充分な脱水のため, 結局ウェットエンドで紙切れが起こった。1996年にベントナイト/促進剤/PEOに基づく新しい歩留まり向上方式の採用を開始した。これは画期的な進歩と考えられ, これにより抄紙機の操業効率が相当改善された。
著者
武藤 直一
出版者
紙パルプ技術協会
雑誌
紙パ技協誌 (ISSN:0022815X)
巻号頁・発行日
vol.72, no.6, pp.663-666, 2018
著者
中谷 丈史 佐藤 伸治
出版者
紙パルプ技術協会
雑誌
紙パ技協誌
巻号頁・発行日
vol.72, no.2, pp.197-201, 2018

<p>近年,セルロースナノファイバー(CNF)の研究開発は盛んに進められており,開発のフェーズは製造開発の段階から用途開発の段階へシフトし,世界中で大型の実証機が導入されている。当社では2007年から本格的にCNF製造技術開発に取り組み,2013年には山口県岩国市に実証機設備を立上げ,2017年には宮城県石巻市,島根県江津市の2拠点で量産機設置完了を予定している。大量の水を含む水分散体として製造されるCNFの実用化には移送コストの面,菌による汚染の問題から乾燥のプロセスが不可欠であるが,CNF水分散体をそのまま乾燥させて水分を取り除くと強固に凝集するため,水への再分散が困難となり,CNF本来の機能が損なわれることになる。本稿では,こうした凝集を防ぐ乾燥方法と,水に再分散した際の分散状態の評価方法について紹介する。</p>
著者
飯田 清昭
出版者
紙パルプ技術協会
雑誌
紙パ技協誌 (ISSN:0022815X)
巻号頁・発行日
vol.68, no.12, pp.1398-1407, 2014 (Released:2015-03-01)
参考文献数
16

中国で発明された紙とその製法が,東へは日本へ,西へはサマルカンドからダマスカスを経て北アフリカからスペインに伝わり,その後ヨーロッパに広がった。別に,ギリシャからヨーロッパへ入ったルートもあるようである。そのヨーロッパで,産業革命による種々の技術革新を取りこんで,近代製紙産業に生まれ変わり,それが全世界に広がっていった。本稿では,2000年前に発明された紙が,近代製紙産業の誕生に如何につながっているかを追ってみた。歴史的には,植物が普遍的な構造単位として持っている繊維が,紙の構成原料(パルプ)として利用されてきた。しかし,産業革命以前では,利用できる薬品は木灰(炭酸カリウム)と消石灰で,処理温度は100℃までである。また,繊維をフイブリル化させる叩解動力は,人力か水車(木造)動力までである。これでは木材は到底利用できず,靭皮植物(大麻,楮,亜麻)や竹を手間暇かけてパルプ化した。結局,各地域で入手できる植物を,工夫を凝らして利用し,求められる品質になるように改良してきたのがその歴史である。中国では,蔡倫の発明とされる時代(105年)より数世紀前から紙が作られてきたとされている。その紙は木簡・竹簡に代わって使用され始める。さらに,中国社会の発展により,需要が増え,それを満たすことで(楮の利用)社会の発展を促した。そして,紙は,文章の媒体であるのみならず,生活に密着した必需品となっていった。それを支えたのが,大麻,楮に続く竹のパルプ化で,豊富な原料を手にしたことで,福建省を中心に大型の生産拠点が生まれ(大量生産によるコストダウン),唐代から明代までの中国文化の全盛期を支えた。中国の製紙技術は,イスラム地域との交流を通して,独自のイスラムの製紙技術になっていった。
著者
小林 侑 宮田 瞳 工藤 雅孝
出版者
紙パルプ技術協会
雑誌
紙パ技協誌 (ISSN:0022815X)
巻号頁・発行日
vol.46, no.10, pp.1227-1235, 1992 (Released:2009-11-16)
参考文献数
5
被引用文献数
2 2

It is impossible to spend even a day without paper in recent cultural life. Papers are liable to be concerned in many kind of crimes, so that. For example, forgery of bills, duplicate of document, incendiarism and murder are as such. Nowadays demands that are expert discrimination of paper are on the increase. However, complete paper is hardly found in most of these criminal cases. Minute, degenerate and/or stained papers are apt to become evidential matter. Therefore, it is difficult to inspect these papers according as JIS or to inspect them in view of manufacturing technique. So characteristic method is necessary for forensic science.This report is a presentation with regard to some typical discrimination as follows which we have ever done and obtained good result on the field of forensic science.(1) Two examples for inspection of minute or degenerate paper fragment.(2) Two examples for analysis of coatings and filler in woodfree paper and mechanical paper.(3) Two examples for inspection of new domestic articles.
出版者
紙パルプ技術協会
雑誌
紙パ技協誌 (ISSN:0022815X)
巻号頁・発行日
vol.48, no.7, pp.939-946, 1994-07-01 (Released:2009-11-19)
著者
石村 大輔
出版者
紙パルプ技術協会
雑誌
紙パ技協誌 (ISSN:0022815X)
巻号頁・発行日
vol.67, no.1, pp.73-76, 2013 (Released:2014-01-01)

今日,CO2削減と省エネルギー,環境保全への関心が高まっている。このような中,レンゴーグループでは,地球環境の保全に配慮した経営を実践することが,企業の持続的発展に不可欠であるとの認識に立ち,グループをあげて環境保全活動に継続的に取り組んでいる。レンゴー利根川事業所では,バイオマス焼却設備(ボイラ)を導入した。これまでの既設ロータリーキルン焼却設備では,産業廃棄物燃焼による廃熱回収は行っておらず,エネルギーが有効利用されていなかった。バイオマス焼却設備(ボイラ)では,蒸気でエネルギー回収できるようになった。これにより自家発電用ボイラのLNG燃料を削減でき,CO2の排出量を大きく削減できた。また,ロータリーキルンでは製紙汚泥ならびに排水汚泥を処理していたが,事業所内で発生する全量を処理しきれず,弊社八潮工場(埼玉県)や処理業者へ処理を委託していた。しかしバイオマス焼却設備(ボイラ)導入後は,事業所で発生する産業廃棄物(可燃物)の全量焼却処理をできるようになった。この結果,産業廃棄物量は,飛灰・焼却灰の排出量については増加したものの,廃棄物全体量は削減できた。バイオマス焼却設備(ボイラ)の導入から約半年程経過し,現在順調に稼働している。今後はさらに安定運転に励んでいく所存である。
著者
満永 道夫
出版者
紙パルプ技術協会
雑誌
紙パ技協誌 (ISSN:0022815X)
巻号頁・発行日
vol.11, no.5, pp.298-306, 1957-05-10 (Released:2009-11-18)
参考文献数
8
出版者
紙パルプ技術協会
雑誌
紙パ技協誌 (ISSN:0022815X)
巻号頁・発行日
vol.33, no.5, pp.Preface2-Preface8, 1979-05-01 (Released:2009-11-10)
著者
高橋 智昭
出版者
紙パルプ技術協会
雑誌
紙パ技協誌 (ISSN:0022815X)
巻号頁・発行日
vol.65, no.11, pp.1160-1164, 2011-11-01

多くの抄紙機が旧式のドライヤー部ドライブの問題により生産性の限界に到達しつつある。抄速を上げる為の弊害として,騒音,オイル飛散,マシン振動,ギアの損傷,フラッタリングなどのシート走行性における問題などが挙げられ,その解決にはドライブの見直しが必要とされる。本稿では,AS Drives & Services GmbH社(ドイツ,レケン)による効率の良いサイレントギアボックス,フレキソギア&reg;,周辺設備として効率的に潤滑油の脱気を行う潤滑油ユニット,ルーブリフレックス&reg;,潤滑油の流量を自動制御するインテリジェントフローメーター,フレキソフロー&reg;の紹介を行う。<BR>フレキソギア&reg;はオイル切れ,オイル飛散,マシン振動,ギアトラブルなどオープンギアや密閉ギアでの諸問題を解決し,既設マシンで1,000m/分に対応する増速も可能とする。特殊設計の密閉型スリップオンギアボックスの構造により,消音設計で騒音の抑制も行える。また,駆動側を塞いでいたギアが小さくなり,断紙の際,損紙の取り除きが容易になり,操業性の向上にも貢献する。又,オイル飛散がなくなり,製品オイル汚れや駆動周りのオイル汚れが無くなる。<BR>ルーブリフレックス&reg;は省スペース,メンテナンス性に優れており,オイル流量を自動制御する機能を持つフレキソフロー&reg;との併設により操業コストを抑制することが可能である。<BR>日本市場においても,これらASの製品群を導入することにより,中・小型マシンの操業性の向上に大きく貢献するものと考える。
著者
黒崎 篤
出版者
紙パルプ技術協会
雑誌
紙パ技協誌 (ISSN:0022815X)
巻号頁・発行日
vol.60, no.8, pp.1167-1172, 2006

コグネックス社の欠陥検査システム「SmartView&reg;(スマート・ビュー)」は,Windows PCサーバを中心としネットワークでオープン化されている。OPC/ODBCや独自のソフトウェア・ツールを利用して,各工程・各セクションにおいて必要な検査データを自由に取り出し活用することができる。例えば,(1)欠陥種類や位置情報に基づきワインダーを自動停止させる,(2)加工部門において小巻ロールごとに欠陥情報を編集する,(3)品質管理部門において欠陥のトレンドやプロファイルを解析し発生原因を解明する,など。欠陥検査システムの持つ豊富な情報をいかに活用していくかの視点から,「SmartView&reg;(スマート・ビュー)」が持つ情報技術を説明する。