- 著者
-
平松 隆円
- 出版者
- 一般社団法人 日本繊維製品消費科学会
- 雑誌
- 繊維製品消費科学 (ISSN:00372072)
- 巻号頁・発行日
- vol.55, no.2, pp.140-147, 2014
<p><tt>本研究の目的は,人々が様々な社会的場面でおこなう化粧が,どのような点を重視して決められているのかという化粧規範意識について,その構造をあきらかにすることである.調査対象者は,学生男子</tt>190<tt>人(平均年齢</tt>=20.08 <tt>歳,</tt>SD=1.69<tt>),学生女子</tt>342<tt>人(平均年齢</tt>=19.33 <tt>歳,</tt>SD=1.27<tt>),親世代男子</tt>47<tt>人(平均年齢</tt>=49.30 <tt>歳,</tt>SD=4.99<tt>),親世代女子</tt>158<tt>人(平均年齢</tt>=47.44 <tt>歳,</tt>SD=4.33<tt>)である.</tt>10<tt>項目の社会的場面と</tt>12<tt>項目の化粧基準を選定し,それらを組み合わせた</tt>120<tt>項目の化粧行動に対して,その必要度から化粧規範意識を調査した.因子分析の結果,化粧規範意識は</tt>5<tt>つの因子から構成されることがあきらかとなった.また構造化された化粧規範意識にもとづき調査対象者を類型化した結果,</tt>3<tt>つのクラスターの存在もあきらかとなった.</tt></p>