著者
那須 大毅
出版者
日本神経回路学会
雑誌
日本神経回路学会誌
巻号頁・発行日
vol.24, no.3, pp.132-137, 2017
被引用文献数
2

野球では,投手がボールをリリースしてからわずか400ms程度で打者の手元に到達する.打者は,この極めて短い時間内にボールの球種やコースを判断し,その軌道に応じて時空間的に高い精度で打撃しなければならない.本稿では,実戦形式の投手-打者対戦における打者の運動を計測した結果を例に,バッティングの時間構造について解説する.打者は,ストレートとチェンジアップという球速の異なる球種がランダムに投じられた時,ボールリリース後約300msまではほぼ同じ挙動を示すが,その後の身体重心(腰部)の沈み込みの長さを調整することで遅い球に対応していた.

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