著者
嶋田 正和
出版者
日本生態学会暫定事務局
雑誌
日本生態学会誌 (ISSN:00215007)
巻号頁・発行日
vol.66, no.3, pp.669-670, 2016

教わって真似することは、教える側の大事な第一歩であることを改めて悟った。また、松村さんの発言「フィードバックが重要。たくさんの人からフィードバックする仕組みをつくれば、教材はブラッシュアップしていく」は、実は、大学の生態教育の実習にも、大いに役に立つスタンスだと実感した。むしろ、学校教育や社会での生態教育の真の重要さは、将来、国土政策や農林政策に関わる行政官、初等中等教育の教員、ゼネコン企業の社員、環境経済学などの異分野研究者、自然を愛する小説家、科学ジャーナリストなど他分野を目指す多くの生徒や学生にこそ、であろう。彼らの人生に大きな影響を与える実体験を与えることが必要である。教育効果の観点からみれば、それこそ、アウェイではなく「本当のホームの生態教育」ではないか。

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