著者
工藤 郁子
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
JSAI大会論文集
巻号頁・発行日
vol.2018, pp.3H2OS25b03, 2018-07-30

<p>今般社会問題となった、いわゆる「フェイクニュース」現象においては、インターネットに端を発する虚偽情報がソーシャルメディア等で拡散され、投票結果などに影響を及ぼすほど流通してしまったと指摘されている。現在、虚偽情報を流す主体は人間が中心であると見られるが、もし悪意の人間が疲れを知らない人工知能(AI)を使って「フェイクニュース」を量産・拡散するようになれば、真偽を検証する「ファクトチェック」が今以上に追いつかなくなり、民主主義の基盤が危うくなる懸念がある。 本報告では、「フェイクニュース」の流通過程を分析した上で、AIの利用可能性と課題について民主主義との関係から論じ、報道倫理との関係を考察する。最後に、AIと共存しながら、「個人の自律」や「人間の尊厳」をいかに守るのかについて議論する。</p>

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